【ポケモン剣盾S8使用構築】睡眠導入カバキッスバーン【最高/最終2004(最終446位)】
皆さんこんにちは!ちきふわと申します。
ブログを移転しました。
今回は、ポケモン剣盾のランクマッチS8(シングルバトル)にて、最高レート2000超えを達成したため、構築記事を書こうと思います。
並びは以下となります。
【コンセプト】
・エースバーンに先制する
→初速で先制できなくとも、ダイジェットによるS操作、先制技を利用し、上から殴る。
・汎用性を損ねず、読まれにくいアイテム/素早さ調整を採用する。
→カバルドンの持ち物、トゲキッス/ミミッキュの素早さなど、相手視点から考慮されにくく、対戦中にバレにくい要素を用いて、見えない勝ち筋を狙う。
カバルドンの欠伸からのトゲキッス/エースバーンの制圧が特に強力だったので、構築名に「睡眠導入」を入れました。
【構築完成までの経緯】
1.自分が最も好きなポケモンであり、高速かつリベロによる高火力・広範囲の制圧が強力なエースバーンを採用。
2.エースバーンが止まってしまう高耐久の水ポケモン・地面ポケモンに対して明確な打点を持ち、見せ合いでエースバーンと並べることで強力な選出誘導をかけられるゴリランダーを採用。
3.上記2体ではウインディ・ギャラドス・ガオガエンなどの威嚇持ちが重いため、特殊方面の崩しが可能で、ダイジェットにより素早さを上昇できるトゲキッスを採用。
4.ここまでで相手のエースバーン・パッチラゴンが重いため、これらに後出しが可能で、ステルスロックや欠伸を絡めて上記3体の攻撃性能を高められるカバルドンを採用。
5.エースバーン以外に対しての氷技の一貫が凄まじく、加えてエスパー技に対しての耐性が構築で皆無であるため、氷・エスパー技に耐性を持ち、環境に多いポリゴン2に対して強めな鉄壁ボディプレスジバコイルを採用。
6.ここまでで、トゲキッスやリザードンなどの特殊ダイジェットエース、ウーラオスに対して一方的に制圧されてしまうため、ストッパーとしてミミッキュを採用。
【個別紹介】
エースバーン@命の珠(キョダイ個体)
性格:陽気
特性:リベロ
実数値:155-168(252)-95-x-96(4)-188(252)
技構成:火炎ボール/飛び膝蹴り/飛び跳ねる/思念の頭突き
◆AS振り切り+同族意識で最速
◆端数D(ダウンロード対策)
嫁枠なので採用しました。技構成はキョダイカキュウの媒体となる火炎ボール、ダイマックス中の能力上昇が強力な飛び膝蹴りと飛び跳ねるは確定で、最後の枠は、ドヒドイデ絡みの受け回しを崩すための思念の頭突きを採用しました。環境にエスパー技が一貫する構築が多かったため、採用は正解だったと思います。エスパー技が通らない相手にも火炎ボールや飛び膝蹴りを一致弱点で叩けるため、とにかく通りが良かったと思います。ただ、威嚇ギャラドス+欠伸カバルドンなど、明らかにメタを強く意識した構築が増えていたため、どんな構築にも絶対に出せる!というわけではありませんでした。それでも選出した時の活躍は凄まじいです。
またエースバーンと2000乗せられたのは嬉しいです。
選出率:3位
ゴリランダー@グラスシード(キョダイ個体)
性格:意地っ張り
特性:グラスメイカー
実数値:191(124)-188(204)-111(4)-x-91(4)-127(172)
技構成:グラススライダー/叩き落とす/アクロバット/剣の舞
◆S+1で最速インテレオン抜き
◆H:定数ダメージ最小
→GF回復効率を考えると、193の方がいいかもしれません。
◆残りA
◆端数B,D
エースバーンと並べることで、見せ合い時点で選出圧力を与えるポケモンとして採用しました。持ち物は相手のゴリランダーを起点にするためのグラスシードとしました。剣舞グラススライダーは草食以外に無効化されない強力な先制技であり、勝ち筋の一つして機能しました。ただ、トゲキッスやスピンロトムなどの特殊飛行タイプには容易に起点にされるため、選出は慎重に行う必要があると感じました。叩き落とすは、ポリゴン2相手にはもちろん、後続のサポート技として重宝しました。選出率は奮いませんでしたが、出せば3タテする試合も多かったため、構築には欠かせないポケモンだったと思います。
選出率:6位
トゲキッス@ラムの実(証持ち:そろそろねむい トゲキッス)
性格:臆病
特性:天の恵み
実数値:171(84)-x-116(4)-161(164)-136(4)-145(252)
技構成:エアスラッシュ/マジカルシャイン/火炎放射/悪巧み
◆最速
◆HB:A168(252振り)鉢巻エースバーンの火炎ボールを87.5%で耐え
◆残りC
◆端数D
本構築のMVP。技構成については一般的なトゲキッスと変わりませんが、
本個体の最大のポイントは最速であることです。
最速にすることで、以下3点のメリットがあります。
1.最速ドラパルトにダイジェット1回で必ず先制できる。
2.S+1状態で最速エースバーンと対峙した時、互いにダイジェットの撃ち合いになった場合、次のターンも必ず先制できる。
3.パッチラゴンのスカーフ判定が可能。
1.について、最速ドラパルトとトゲキッスが偶発対面した場合、特殊型珠ドラパルトのダイサンダー2発(2発目はフィールド火力込み)で、トゲキッスが倒されるケースが多々あります。この時、トゲキッスがダイジェット1回でドラパルトに先制できないと、そのまま倒されて負けに直結する試合が多いように思いました。その懸念を解決するには、最速ドラパルトをダイジェット1回で必ず先制できるライン(実数値143以上)まで素早さを伸ばせば良い、と考えました。
これにより、ダイマックスを切ったドラパルトに対して、ダイジェットから入ることが安定行動になります。相手がダイジェットで素早さを上げてきた場合でも、次の攻撃を余裕を持って耐えるため、ジェット→フェアリーによる安定した処理が可能です。
2.について、こちらがトゲキッスにダイマックスを切り、先にダイジェットで素早さを上げてエースバーンと対面したと仮定します。次のターンに互いにダイジェットの撃ち合いになった場合、素早さ実数値を最低でも142まで上げていないと、ダイジェットを互いに撃ち合った次のターンに先制されます。
現環境でダイマックス状態のエースバーンへの先制を許すことは負けに大きく繋がるため、ここでも必ず先制できるよう、素早さを伸ばしました。
3.について、構築上重いパッチラゴンをスカーフと判定できれば、後述のカバルドンとセットで、一致技の一貫を切ることが可能です。この対面は、互いの素早さ関係が曖昧であることが多いため、一方的にスカーフ判定が可能であると判断しました。スカーフと判断できれば、その後の立ち回りについて、余裕を持たせることができます。
また、持ち物はエースバーン相手に選出されやすい欠伸カバルドン、エースバーン/ゴリランダー相手に選出されやすい鬼火電磁波ドラパルトを容易に起点化するためのラムの実としました。持ち物としてはメジャーですが、今期は助けられた場面が特に多かったと思います。
相手の威嚇ポケモンに屈せず選出できるため、選出率は特に高かったです。
今期は最速トゲキッスが数を大きく減らしていたことから、相手の素早さ認識のミスを誘導でき、勝ちを拾えた場面もあったと思います。
選出率:1位
カバルドン@ゴツゴツメット
性格:腕白
特性:砂起こし
実数値:215(252)-132-187(252)-x-92-68(4)
技構成:地震/欠伸/ステルスロック/怠ける
◆HB振り切り
◆端数S(同族意識)
こちらも本構築の目玉。エースバーン、パッチラゴンを受けるために採用しました。
持ち物は、エースバーンが飛び跳ねるで飛行タイプになった場合でもダメージを与えられるゴツゴツメットとしました。これにより、ダイマックスを切っていないエースバーンに対してダメージを素早く稼ぐことができ、怠ける連打で完封できる試合も多かったです。
あまりやるべきではないが、連撃ウーラオスの水流連打に後投げすると、ゴツメのスリップを最大3回入れることができ、接触ダメージだけで半分削れる。
選出率:2位
ジバコイル@食べ残し
性格:控えめ
特性:磁力
実数値:177(252)-x-155(156)-165-110-93(100)
技構成:10万ボルト/ボディプレス/鉄壁/身代わり
◆H:振り切り
◆S:最速カビゴン+3(最速カビゴン+2の同族意識)
◆残りB
氷技・エスパー技に耐性があり、ポリゴン2を身代わりで起点化できる点を評価して採用しました。素早さは、当初は最速カビゴン抜きアーマーガアを拘束して処理するための92でしたが、このラインで同速勝負が何度か発生したため、1だけ上げました。
身代わりが強力で、身代わりを割れない相手が交代した際に、高火力10万ボルトやボディプレスで裏へ負荷を与えられる点が強力でした。ドヒドイデ、ハピナスなどの受け回しや、地震や炎技のないギャラドスやカビゴン相手に強いことも評価点です。止むを得ずダイマックスを切った場合に電気技の火力を確保するため、性格は控えめとしました。
選出率:4位
ミミッキュ@アッキの実
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
実数値:147(132)-154(236)-114(108)-x-126(4)-120(28)
技構成:戯れつく/影討ち/ドレインパンチ/剣の舞
◆S:S12振りアッキミミッキュ+2
◆A:11n(性格補正の効率が最も良い)
◆残りHB
ここまでで特殊ダイジェットエースやウーラオスが重かったため、対面で抗えるミミッキュを採用しました。シーズン序盤はキョダイエースバーンやキョダイゴリランダーを止められないため採用を躊躇しておりましたが、その他ポケモンに対してのストッパー性能は健在でした。
この子を採用しなければレート伸び悩んでいたと思います。終盤に採用しましたが、正解だったと思います。ミミッキュの型として最メジャーとなったアッキ持ち個体ミラーを意識し、素早さを伸ばしました。
選出率:5位
【結果】
TN:ちきふわ
S8最高/最終レート:2004(最終:446位)
【選出】
基本選出は特にないですが、初手にはエースバーン/ゴリランダー/トゲキッスなど、高火力による圧力を与えることが可能なポケモンを置きます。この場合、有利対面なら積極的に突っ張り、引き先がいる場合は必ず引くようにします。特にエースバーン/トゲキッスは、刺さる構築が多くミラー対面が多発するので、極力後からダイマックスを切る立ち回りを狙います。
同速勝負で負けるとストレスを誘発するため、極力避けましょう。どうしても無理な場合は突っ込むしかないですが...
【重かったポケモン】
・ラムトゲキッス
→こちらのトゲキッスにも当てはまるが、カバルドンが即起点にされて、そのまま負けに直結する試合が多発しました。
・ヌオー+ハピナス入りの受けループ
→受けループにマッチングしても、この2体を同時に選出されなければ勝てる可能性がありますが、大体の人がこの2体を選出してきました。たまにボディプレスを警戒しないハピナスがいるため、そこを崩せれば多少は突破口が見えてきそう。
【感想】
今期はエースバーン入りの対面構築を組んでみようと考え、自分の満足する結果を出せて良かったです。ゴリランダーやジバコイル、その他鎧の孤島での解禁ポケモンに新たに触れる機会となり、新鮮な気持ちで対戦でき、とても楽しかったです。
それではまた。質問あれば、@salamence_eristまでお願いします。