【コラム】ポケモン対戦実況動画の変遷(前編/4世代~6世代)

こんにちは。

自分の気になったことを備忘録として残します。

 

今回のテーマは、「ポケモン対戦実況動画の変遷/歴史」です。

現在では、ゲーム実況としてもメジャーなジャンルとなっているポケモン対戦ですが、

現在に至るまでの歴史を調べてみました。

特に剣盾でポケモン対戦実況を見始めた方には、過去シリーズの実況動画がどのようなものであったか知っていただけると嬉しいです。

 

ポケモン対戦の実況動画は、2009年にある動画が投稿され、

それが現在のブームの火種になったと考えております。

まずは、そこから振り返ってみようと思います。

 

【第4世代(DP,Pt,HGSS)】(2006年9月~2010年9月)

2009年に、ある方がポケモンバトルレボリューション(通称バトレボ)の対戦動画を投稿し、爆発的な人気となりました。

以下になります。

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多くの方がご存知であると思いますが、もこうさんの「厨ポケ狩り講座」となります。

「ガチ両刀」「真の強者は不意討ちを外さない」「マンダは初手龍舞」といった名言を多く輩出したシリーズとなります。

もこうさんのポケモン対戦実況動画を見て実況活動を始めました!」と話す実況者の方も多く、実況者にとっても憧れの方であるかと思います。

この動画が、ポケモン対戦実況動画の先駆けにして、原点であると考えています。

 

<この頃に実況を始められた実況者>

しぇいどさん(2010年)

ドレディア/ドット絵をテーマに動画を投稿されています。当時はバトレボ実況で、

ドレディアを使用した対戦はXY(2013年)以降に投稿されています。

 

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ちなみに、「金ネジキ」(HGSS,Ptのバトルフロンティアの施設の1つである、バトルファクトリーの登場トレーナー)への挑戦として、ここ1年以内でも生放送をされている実況者は非常に多いです。

漢のポケモンプラチナ バトルファクトリー編 49連勝してネジキ倒す - YouTube

 

【第5世代(BW,BW2)】(2010年9月〜2013年10月)

レート対戦機能が実装され、インターネット(Wi-Fi)を通じて、世界中の人と対戦できるようになりました。

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5世代の対戦見せ合い画面/対戦画面(ハヤシさんの動画から抜粋)

 

バトレボWiiであったため、据え置きのゲーム機での対戦でしたが、今作はDSであるため、端末型のゲーム機でも対戦できるようになりました。

そのため、対戦参加への敷居が4世代よりも低くなり、動画投稿者が増えたように思います。

実況動画を投稿するための環境も、準備しやすくなったと思います。

 

<この頃に実況を始められた実況者>

サントスさん(2010年)

P-sports(Abema TVのポケモン対戦番組)ニコニコ動画の公式大会の対戦解説も担当されていた方です。ニコニコ動画で時折開催される、実況者大会にも参加されています。

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あみゅさん(2011年)

アグノムシリーズで有名な方です。実況開始当初はアグノムが不在のため、アグノムを使用した対戦シリーズはBW2(2012年)からとなります。7世代ではアグノム入りでレート2000超えを達成したり、剣盾でも動画を多く投稿されおり、ご存知の方も多いと思います。

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・ハヤシさん(2011年)

→東大生の対戦実況シリーズです。現在はマインクラフト動画を投稿されております。

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・むつーさん(2011年)

タイプ統一(ノーマル)対戦の先駆けとなったと考えております。

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【第6世代(XY,ORAS)】(2013年10月〜2016年11月)

赤い糸の遺伝機能、群れバトル、スパトレの登場で、ポケモン育成の難易度は5世代より下がったと思います。結果として、対戦人口が増加しています。著者もこの世代から対戦を始めました。

群れバトル」を楽しもう! | 『ポケットモンスター オメガルビー』『ポケットモンスター アルファサファイア』公式サイト ポケモンXY】スーパートレーニング(スパトレ)のやり方と攻略法 – 攻略大百科

群れバトル/スパトレの画面

 

<この頃に実況を始められた主な実況者>

(1)XY

ペリカンさん(2013年)

ポケモン対戦実況動画の毎日投稿の火付け役となった方です。

当時はニコニコ動画での投稿でしたが、実況動画を毎日投稿されている方がほぼおらず、

さらに、特定のポケモンをターゲットとしない(メジャー/マイナー問わず、どのようなポケモンも使ってみる)対戦内容が印象的でした。ORAS(2014年)に入り、動画再生回数を一気に伸ばしたと思います。

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あゆみんさん(2013年)

→「レート2500のプロが教える」シリーズで有名な方です。7世代/剣盾でもレート2100超えを達成されている方ですが、この頃から現在まで、現役で対戦の最上位層を走り続けているのは圧倒的な強者であると思います。実況者大会にも時折参加されています。

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ランドセルさん(2014年)

→「カイリキイズム」シリーズで有名な方です。最近では「種族値ランキング下位から使用」というシリーズで投稿されておりますが、共通するのは「テーマとなるポケモンを、いかに活躍させるか」という、ポケモンに対する愛を感じることです。嫁ポケを使って対戦するというスタイルと、落ち着いた語り口が人気だと考えています。

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この頃から、嫁ポケという概念が登場したように感じました。

 

(2)ORAS

アシキさん(2014年11月21日) ORAS発売当日

→現在、Youtubeにて動画投稿を毎日されている方です。ORAS発売当日に対戦動画をいきなり投稿してデビューするなど、スピード感が際立つ方だと思います。当時は「死んだポケモンは生き返らない」シリーズで有名でしたが、それだけでなく、対戦環境についての解説が分かりやすく、デビューから現在(剣盾)に至るまで、その時の環境に常に追従できている、数少ない方だと思います。

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ライバロリさん(2015年)

ポケモン対戦の実況動画を見る方なら、おそらく大半の方がご存知であると思います。

デビュー動画は「受けループのボコり方 TURN:1」で、特定の構築に対しての対策方法について説明しながら、対戦をしています。自分が使ってみること/TOD/一撃必殺など、具体的な対策方法を提示することで、バトル中の立ち回りを視聴者がイメージしやすかったのではないか、と考えています。

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今では、「オワオワリ」というフレーズで覚えている方も多いのではないでしょうか?

シャーレさん(2015年)

→「U(ユクシー)と勝ちたい」シリーズで有名な方で、嫁ポケであるユクシーと対戦しています。それだけでなく、オシャボについても造詣のある方です。

この方は女性ポケモン実況の先駆けとなった方と考えています。後述しますが、この時期を始めに、女性ポケモン実況者が数を増やしています。

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・ひかなさん(2016年)

→サンムーン(7世代)の「カプ・テテフと上を目指すシングルレート」シリーズで有名な方です。デビューはORAS終期であったため、こちらに記載いたしました。

この方も女性実況としてはご存知の方も多いのではないでしょうか。現在は活動されておりませんが、定期的に見たくなります。

レート2000超えの女性ポケモン実況者は珍しいと思います。

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この頃は、ニコニコ動画実況者大会が盛んに開かれており、人気のある動画投稿者は、大会への出場が多い動画投稿頻度が高いなど、ネームバリューのある方が多かった印象です。後編の記事に書きますが、7世代終盤(USUMの終盤)では、人気のある実況者の傾向が変化しています。

 

それでは。後半でお会いしましょう。