【コラム】ポケモン対戦実況動画の変遷(後編/7世代~剣盾)
こんにちは。
今回は、対戦動画の歴史について、引き続き扱います。
前編の記事も合わせてご覧ください。
salamence-erist.hatenablog.com
【7世代(SM,USUM)】(2016年11月~2019年11月)
王冠による個体値補正により、育成の敷居はさらに下がったように思います。
めざめるパワーの厳選も、昔よりは楽になりました。
この頃(2017年)から、ニコニコ動画に動画を投稿していた実況者が、Youtubeに進出するようになりました。
(1)女性実況者ブーム第二波
<この頃に実況を始められた実況者>
・夢咲楓さん(2018年)
→当時としては珍しい、バーチャルYoutuberのポケモン実況者でした。
女性プレイヤー、レート2100超え、素性が見えないなど、一線を画していたプレイヤーということもあり、注目していた方も多かったのではないでしょうか。
テテフランドゲンガー、ガルランド、カバマンダガルドなど、レート2100超えでも十分に通用する構築を多く使っており、どの構築でも強く戦えているのが印象的です。
当時の著者も、最上位の対戦をチェックできるため、動画を楽しみにしておりました。
後述しますが、USUM終期(2019年9月)に、中のプレイヤーが誰であるのか判明します。
その話を聞くと、この強さも納得です。
・ななすけさん
女性実況者です。特にシリーズ名は設けず、対戦(剣盾ではダブルバトルメイン)や雑談動画の多い方です。穏やかで優しい語り口が印象で、ファンの方も多いのではないでしょうか。
※対戦動画としての1本目としてはこちらになります。
対戦動画1本目よりも以前の動画は、対戦参入への準備を、初心者目線で語ってくださるので、
初心者の方にとってはオススメです。
(2)実力者のYoutube進出
USUM終期(2019年8月頃)から、Youtubeに動画を投稿する対戦強者(レート2100超え)が続々と増えました。これらの方々は、ニコニコ動画やYoutubeなどの実況者大会には一切出場されておりません。
Twitterの稼働、構築記事の公開、オフ会の参加には積極的な方が多いので、対戦に造詣のあるTwitterユーザはこれらの方をご存知である方も多いと思いますが、動画サイトからの情報収集のみだと、お目にかかれないと思います。
後述しますが、この実力者の進出を契機として、剣盾で動画再生数が伸びる実況者の傾向が変化したように思います。
<この頃に実況を始められた実況者>
・バンビーさん
剣盾でも動画投稿されており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
7世代シングルレートでは、S4(2165)で最終4位、S5(2208),S6(2180)で最終1位を達成されております。
USUM時代は大体の動画で2万回付近だった動画再生数が、剣盾から動画再生数が10万回をコンスタントに超えるようになりました。レート/ランクマッチ最上位で戦われているプレイヤーであり、解説が非常に丁寧であることから、ファンの方も多いのではないでしょうか。
著者もファンです。
冒頭でも触れましたが、この方は夢咲楓の中のプレイヤーでした。(動画にてカミングアウト済み)
・いろはさん
この方も、7世代でシーズン最終Top10の指に入る実力者です。
ガルランドやメガゲンガーをよく使われております。
この方も、剣盾の実況で登録者を大きく伸ばしました。
解説が丁寧で、初心者/上級者のどちらに対しても分かりやすい内容になっていると思います。
【剣盾】(2019年11月〜現在)
育成飴、性格ミント、遺伝技の横遺伝など、育成の敷居はさらに下がったと思います。
剣盾で対戦デビューした方、復帰された方も多いのが印象的です。
剣盾では、USUM終期に実況デビューした、バンビーさんやいろはさんなど、対戦強者の方が動画再生数/チャンネル登録者数を大きく伸ばしているように見えます。
そんな中、剣盾で対戦生放送デビューし、チャンネル登録者数を大きく伸ばした方がいらっしゃいます。
ご存知の方も多いと思いますが、お笑い芸人のあばれる君です。
もともと「ポケんち」という、ポケモンのバラエティ番組に出演されている方なので、ポケモン対戦について触れる機会のある方だったと思いますが、2020年の5月に生放送デビューされました。
「これ読み合いになるよ!」「変態です」「ハィィィィ!」といった名言を輩出し、さらには顔面に塗料を塗って透過出演するなど、視聴者が退屈しない工夫をされていて、見ていて面白いと思いました。
剣盾では、過去にデビューされて長らく実況活動をされている実況者よりも、直近の対戦で高い順位をマークされている実況者の方が、チャンネル登録者数の伸び、動画再生数の伸びが速いように感じました。
このことから、対戦で強くなりたいというニーズが増えてきて、そこに焦点を当てた動画に需要があるように感じました。
【終わりに】
備忘録として実況の歴史をまとめてみました。自分も対戦実況動画の視聴は7年近く続けているのですが、過去の動画の調査時に懐かしい気持ちになりました。動画の傾向も変化しているように感じたので、視聴者のニーズの変化も少なからずあるなのかなと思います。
8世代はまだ続くと思いますが、これからどのような実況者が登場するのか、楽しみです。
それでは。