【ポケモンSV_S1使用構築】新時代ガブジバコゲンガー【最終833位(最終レート:2139)】

SVからの方は初めまして。そうでない方はお久しぶりです。ちきふわと申します。

今回はポケモンSVのランクマッチS1(シングルバトル)で使用した構築について紹介します。

 

【使用構築】

【構築完成までの経緯】
1.現環境で使用率の高いサザンドラ/ウルガモスなどの100族近辺のポケモンに対して先制でき、ドラゴン+地面+炎の技範囲で多くのポケモンに対して高打点を見込めるポケモンとして炎テラスタル剣舞ガブリアスを採用。
2.ヘイラッシャなどの天然勢にガブリアスは止められてしまうため、積み技に依存せず天然勢に高火力を押し付けられ、ガブリアスの弱点である氷/フェアリーに対して耐性があるポケモンとして拘り眼鏡ジバコイルを採用。
3.地面技/マスカーニャへの引き先が欲しいと考え、加えて物理低火力ポケモンを鉄壁で受け切ることが可能なポケモンとして鉄壁アーマーガアを採用。
4.ゴースト技がここまでの並びで一貫しているため、ゴースト技(特にサーフゴー)に受け出せ、ここを起点に後続まで全抜きを狙えるポケモンとして剣舞ドドゲザンを採用。
5.ここまでで重いサザンドラ/特殊ドラパルトに受け出すポケモンとして突撃チョッキマリルリを採用。
6.構築に対してドラパルトを初手置きされやすいことに気づいたため、サザンドラ/カイリューなども含めて誘殺でき、道連れで1-1交換以上を狙えるポケモンとしてフェアリーテラスタルゲンガーを採用。

【構築の要点】
・サイクル選出/対面選出が可能
ガブリアス/ドドゲザン/マリルリ/ジバコイルなど、火力と耐性が優秀なポケモンを多く採用し、攻撃的でありながら、サイクルを回せるような選出を可能にする。
また、襷ゲンガー、先制技持ちのマリルリ/ドドゲザンによる対面的な選出も可能。
・対面操作+接触による天然勢/受け系統の削り(ジバコイル/アーマーガア)
→ヘイラッシャ/ラウドボーンなどの特性が天然のポケモンや、アーマーガア+ドオーなどの受け系統に対し、ボルトチェンジ/蜻蛉返りといった対面操作技を利用しつつ、相手に対面有利なポケモンを着地させる。
このサイクルを繰り返し、ジバコイルガブリアスの高火力技の圏内に押し込んだら一気に崩すことで、上記のポケモンには勝つことができた。
・素早さラインの極力統一(ジバコイル/ドドゲザン/マリルリ)
→ラウドボーン(66族)近辺は素早さ50族(マリルリ/ドドゲザン)~67族(アーマーガア)のポケモンの素早さの調整先になっており、激戦区になっている。このため、採用するポケモンの素早さラインを揃えることで、素早さ関係を明確にして立ち回ることを意識した。


【個体紹介】
※性格はミント使用後のものを記載
※実数値については、HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さの順に記載
※実数値の()内の数値は努力値
※H=HP,A=攻撃,B=防御,C=特攻,D=特防,S=素早さ

ガブリアス@ラムの実

テラスタイプ:炎
性格:陽気
特性:鮫肌
実数値:183-182(252)-116(4)-x-105-169(252+)
技構成:逆鱗/地震/炎の牙/剣の舞

◆AS振り切り+100族に先制するため最速
◆端数B

使用率の高いサザンドラウルガモスに先制でき、サーフゴーやドドゲザンに一致弱点を突ける汎用物理アタッカーとして採用。本来弱点であるフェアリー技/氷技に耐性を持ち、剣舞の起点にする動きと、受けの並びで多い「アーマーガア+ドオー」を崩す動きが強力に感じたため、テラスタイプはとした。
炎の牙の枠はテラバーストが採用されることが多いが、ラスタルを切らなくても炎打点が欲しい場面が多いと感じたため(マスカーニャキノガッサとの対面で逆鱗を押さずに居座りたいなど)、炎の牙の採用となった。
持ち物は状態異常を防ぐためのラムの実とした。キノガッサ/モロバレルキノコの胞子の一貫を切れる点でも機能した。
スタン構築/受け構築に対して選出しやすく、癖がなくシンプルに強力なポケモンだった。

ジバコイル@拘り眼鏡

テラスタイプ:地面
性格:控えめ
特性:アナライズ
実数値:175(236)-x-135-192(196+)-110-90(76)
技構成:10万ボルト/ラスターカノン/テラバースト/ボルトチェンジ

◆H:16n-1(定数ダメージ最小)
◆S:4振りアーマーガア+2(本構築のマリルリと同値)
◆残りC(できるだけ高く)

ヘイラッシャ/ラウドボーンなどの天然勢を崩すために採用。
テラスタイプはラウドボーン/ドオー/ジバコイルミラーに刺せる地面とした。これによりヘイラッシャ+ドオーの並びに対して圧力を与えたと思う。加えてラウドボーンを抜けるラインまで素早さを伸ばしているため、相手にテラスタルを切られずに先制でテラバーストを決めることもできた。
地面タイプを選出されないことが意外とあり、この場合はボルトチェンジを連打するだけでこちらの有利な展開に試合を運ぶことができた。

アーマーガア@ゴツゴツメット

テラスタイプ:ノーマル
性格:腕白
特性:ミラーアーマー
実数値:205(252)-107-172(252+)-x-105-88(4)
技構成:ブレイブバード/蜻蛉返り/鉄壁/羽休め

◆HB特化
◆端数S

マスカーニャハッサムなどの受けとして採用。物理ドラゴンに対しては炎や電気のテラバーストが有象無象から飛んできたため安定はしなかったが、カイリューガブリアスの拘りに対しての受けとしては機能したと思う。ロトムサザンドラの受け出しに対して蜻蛉返りで対面操作することで、後発から有利なポケモンを着地させる動きが強力だった。
テラスタイプはミミッキュ意識でゴースト技の一貫を切れるノーマルとしたが、あまりテラスタルを切るような展開にはならなかった。
使用感としては回復できる霊獣ランドロスに近い。耐性ありきのポケモンであり、セグレイブやドドゲザンなどの等倍高火力だと押し切られるため、扱いには注意が必要。

ドドゲザン@食べ残し

テラスタイプ:悪
性格:意地っ張り
特性:総大将
実数値:187(92)-205(252+)-140-x-105-91(164)
技構成:ドゲザン/アイアンヘッド/不意討ち/剣の舞

◆S:4振りアーマーガア+3(本構築のジバコイル/マリルリ+1)
◆A特化
◆残りH

サーフゴー/ドラパルトをはじめ、ゴースト技へ受け出せるポケモンとして採用。
特にゴースト技で拘った上記ポケモンに対しては、引き際のタイミングで剣の舞をすることで、後続まで含めて破壊できるほどの抜き性能を発揮できる。
テラスタイプはドゲザン/不意討ちの威力を上げるためにとした。
持ち物はサイクルの受け出し回数を増やせる食べ残しとしたが、副産物として不意討ちが失敗してもHPを回復できる状況を作れるため、相手の攻撃を誘発させる点で機能したと思う。
剣盾の悪ウーラオス同様、悪技の一貫を作ってしまえば非常に強力なポケモンだった。ただ、シーズン終盤に気合玉サーフゴーが大量に出現したため、動きにくさも少なからずあったと思う。

マリルリ@突撃チョッキ

テラスタイプ:水
性格:意地っ張り
特性:力持ち
実数値:187(92)-112(252+)-101(4)-x-101(4)-90(156)
技構成:アクアブレイク/戯れつく/瓦割り/アクアジェット

◆S:4振りアーマーガア+2(本構築のジバコイルと同値)
◆A特化
◆残りH、端数BD

ドラゴン技の一貫を切ることができ、サザンドラや特殊ドラパルトに対して引き先となるポケモンとして採用。格闘技の枠は馬鹿力と選択だが、オーロンゲなどの壁展開に対して回答となる瓦割りとした。
テラスタイプはアクアジェットの火力を上げたいのでとした。
水+フェアリーの技範囲が広く、カバルドン/ウルガモス/600族ドラゴンに対して一致弱点を突ける点が優秀だった。

ゲンガー@気合の襷


テラスタイプ:フェアリー
性格:臆病
特性:呪われボディ
実数値:135-x-81(4)-182(252)-95-178(252+)
技構成:シャドーボール/ヘドロ爆弾/マジカルシャイン/道連れ

◆CS振り切り
◆端数B

補完枠として採用。最終日前日までこの枠はニンフィアだったが、ドラゴンタイプのポケモンのテラスタルに崩されることが多かったため、見えないフェアリーテラスタルでドラゴンタイプを誘殺でき、特にドラパルトを倒したいと考えた時にこのポケモンに白羽の矢が立った。
このポケモンの特徴として、
・気合の襷を持っていることが多い(一点読みされるレベル)
・ドラパルトに先制される
の2点があり、ドラパルト-ゲンガー対面では襷を貫通できるドラゴンアローを即決で押すプレイヤーが多いと判断した。このタイミングでフェアリーテラスタルを切れば無償で突破できると考え、テラスタイプはフェアリーとした。実際に決まって勝利した試合は多く、最終日に3桁順位まで爆速で上げた功労者と言っても良いと思う。
また、カイリュー/サザンドラ/サーフゴーといった受けることが難しいポケモンに対して先制で弱点を突けたり、テラスタルしない状態ではカイリューの神速の一貫を切れたりと、副産物も多かったと思う。
道連れは1-1交換を狙える汎用的な補助技として採用。無難に強力だった。

【結果】
TN:ちきふわ
最終順位:833位(最終レート:2139)


【重かったポケモン
・水ロトム/炎ロトム
→フェアリーテラスタルを切られると、こちらの大体のポケモンが打点無くなって重くなる。
・気合玉サーフゴー
→終盤に爆増。ドドゲザンを飛ばされると厳しい。
カイリュー
→型が多すぎて画一的な対処が困難。読み間違えると崩壊する。

【所感】
今期は新作1シーズン目/久々に禁伝がいない環境であったため、楽しみながら上を目指すことを第一に考えて取り組みました。インフレシーズンとしては良い順位だったのではないかと考えています。(レート換算だと2000超えていそう?)
SV対戦はメリハリをつけて楽しんでいきたいと思います。

 

質問あれば、Twitter:@RabbitKanonSまでお願いします。

それではまた。