【ポケモン剣盾S25使用構築】イエベネクロカイリュー【最高:1914/最終:1854(最終589位)】
お久しぶりです。ちきふわと申します。
剣盾ランクマッチS25お疲れ様でした。
今回は使用した構築を紹介します。
【使用構築】
【コンセプト】
・ラグラージのステロ欠伸から日食ネクロズマ、カイリューを通す。
・日食ネクロズマが呼ぶ鋼タイプを、見えない崩しルートで処理する。
【構築完成までの経緯】
1. 本ルールではザシアンの使用率が増加すると考え、ザシアンに有利な禁伝を採用することを考えた。その中で、ザシアン同様に鋼打点をタイプ一致で使用でき、加えてエスパー打点によりムゲンダイナに有利なポケモンとして日食ネクロズマを採用。
前期1位(非力構築)、10位(さいく構築)を始め、「ラッキー+ヌオー」の並びを崩せる「龍の舞+フォトンゲイザー」型で採用。
2. 日食ネクロズマを通す上で、悪ウーラオスやエースバーンの襷を剥がす「ステルスロック」の補助が欲しいと考え、ザシアンの巨獣斬に耐性があり、「欠伸+ステルスロック」を両立できるポケモンとしてラグラージを採用。
3. 日食ネクロズマ+ラグラージの並びで重くなるナットレイ、テッカグヤに対して強く、加えてカバルドンやラグラージの欠伸を避けるポケモンとして、「身代わり+羽休め」型のサンダーを採用。
4. 日食ネクロズマ軸で重くなりがちなカイオーガ、イベルタル軸に対して選出するエースが欲しいと考え、ラグラージの欠伸から展開し、「カイオーガ+ナットレイ+サンダー」「イベルタル+ドヒドイデ」などの並びを高火力で崩せるポケモンとして、「龍の舞+命の珠」型のカイリューを採用。
5. ここまでで重い黒バドレックス、日食ネクロズマミラーに対して強く、物理アタッカーのダイマックスに対してイージーウィンを狙えるポケモンとして、「気合の襷+カウンター」型の悪ウーラオスを採用。
6. 黒バドレックス、ゼルネアスの処理ルートを確保し、汎用性を損ねないポケモンとしてミミッキュを採用。
構築に黄色いポケモンが多いため、「イエベ(イエローベース)」を構築名に入れました。
【個別紹介】(※採用順に記載)
日食ネクロズマ@弱点保険
性格:意地っ張り
実数値:204(252)-195(4+)-147-119-129-129(252)
技構成:メテオドライブ/フォトンゲイザー/龍の舞/朝の日差し
◆HS振り切り
◆端数A
◆C個体値31
本構築の禁伝枠。鋼打点によりザシアンと似たような禁伝を得意とし、フォトンゲイザーによる特性貫通で、前期上位のレンタル構築に採用されていた「ラッキー+ヌオー」の並びを崩せることが優秀でした。また、ダイマックス時に特殊技となるため、襷カウンターを避けたり、鈍いヌオーや鉄壁クレベースなどの物理高耐久ポケモンを特殊方面から崩すことも可能です。
ここまで素早さを上げることで、準速ウオノラゴンやザシアン(龍舞1回後)に先制できることが多く、拾った試合も多かったです。
ラグラージ@食べ残し
性格:呑気
実数値:207(252)-130-147(188+)-x-119(68)-58
◆A200ウーラオスの暗黒強打を残飯回復込みで2耐え
◆C194サンダーの命の珠*140ダイジェットを確定耐え
≒ C169(Sブースト)ウツロイドの草結びを確定耐え
◆最遅
日食ネクロズマを通すための起点作成枠として採用。最初はオボンで採用していましたが、欠伸+ステロのループ中にHPを回復する動きが強力と感じて食べ残しにしました。
このポケモンを採用したことで、リザードンやイベルタルなど、「ダイソウゲン持ちの炎タイプ」「挑発持ち」「身代わり持ち」といったポケモンの選出を初手に誘導し、そこに後述のカイリューやサンダーを合わせることで対面有利を取りやすくなったと思います。
サンダー@鋭い嘴
性格:臆病
特性:静電気
実数値:165-x-105-177(252)-111(4)-167(252+)
技構成:10万ボルト/暴風/身代わり/羽休め
◆CS振り切り、ウーラオス意識で最速
ナットレイやテッカグヤなど、日食ネクロズマの対策として採用されやすい鋼タイプに対して明確に有利なポケモンとして採用しました。
身代わりは、ナットレイ/テッカグヤの宿り木の種、カバルドン/ラグラージの欠伸といった補助技を避けることができ、日食ネクロズマが苦手な相手を起点に崩すことができました。
また、このポケモンの存在により、後述のカイリューが鋼の崩し枠として認識されにくいという副次的な恩恵もあったと考えています。
カイリュー@命の珠
性格:意地っ張り
特性:マルチスケイル
実数値:183(132)-204(252+)-115-x-120-116(124)
技構成:逆鱗/空を飛ぶ/炎のパンチ/龍の舞
◆火力を最大まで確保するためA特化
→ステルスロック込みで、H199-B135ザシアンをダイバーンで確定1発
◆S+1で前期1位のザシアン(実数値173)抜き
◆残りH
本構築のMVP。雪原シーズンに一定数存在した、命の珠持ちの初手ダイマックスカイリューに龍の舞を持たせた結果、冗談抜きでスーパーポケモンが誕生してしまった。
飛行技は相手のダイマックスターンを枯らす空を飛ぶとし、サブウエポンにはナットレイやテッカグヤへの明確な打点となる炎のパンチを採用しました。
鋼タイプの崩しとして、エースバーンなどの炎タイプではなくカイリューを採用した理由は、
・カイオーガ、ウオノラゴンの水技に耐性がある
・ラグラージの項で挙げた、リザードンやウルガモスなどの「ダイソウゲン持ちの炎タイプ」に対して圧倒的に有利である
という点です。
一般ポケモンでありながら、対面でカイオーガやイベルタルに勝ってしまうという凄まじい活躍を見せてくれました。日食ネクロズマが選出できないときのサブエースとして、強力な勝ち筋となりました。
ウーラオス(一撃の型)@気合の襷
性格:陽気
実数値:175-182(252)-121(4)-x-80-163(252+)
技構成:インファイト/暗黒強打/不意打ち/カウンター
◆AS振り切り、ミミッキュ意識で最速
黒バドレックス、日食ネクロズマに対して明確な打点を持つポケモンとして採用しました。
一貫性の高い暗黒強打を撃つのも強力ですが、今回は、本構築に選出されやすい「命の珠持ち物理ホウオウ」や、前期11位(ろくろ構築)の「初手ダイマ霊獣ランドロス」に対して抗うためのカウンターを採用しました。初手にダイマックスを切ってくるプレイヤーは多く、想定通りの動きとして刺さりました。そのため、汎用性を損ねずに選出に組み込みやすかったと考えています。
ミミッキュ@呪いのお札
性格:陽気
実数値:131(4)-142(252)-100-x-125-162(252+)
技構成:ゴーストダイブ/戯れつく/影討ち/剣の舞
◆AS振り切り
◆端数H
黒バドレックス、ゼルネアスに対しての処理ルートが欲しいと考え、汎用性を損ねないポケモンとして採用しました。
今期一定数存在した、「初手ダイマックス+トリックルーム役+トリルエース」系統の並びに対して、クレセリア、アローラガラガラ、ウオノラゴンなど弱点を突きやすいポケモンが多く、選出しやすかったです。
【選出例】(代表的なものを紹介)
・ザシアン軸
→++
リザードンやウルガモスなど、「ダイソウゲン持ちの炎タイプ」が見えた場合、ほぼ確実に初手に選出されるため、初手にはラグラージではなくカイリューを置く。加えて、この系統の構築は初手ダイマックスを切ってくることが多いため、カイリューでダイマックスを切って応戦し、相手の後続を雑に削った後、ラグラージの欠伸ステロからネクロズマを展開する。
・イベルタル軸
→++(oror)
イベルタルや襷持ちなど、ステルスロックが刺さる相手が多いため、ラグラージを展開したい。ただ、初手に来るイベルタルは挑発持ちが多いため、初手対峙した場合はクイックターンを押し、ラグラージが安全に動ける対面でステルスロックを撒く。この系統の構築は欠伸の一貫を切れていないことが多く、欠伸→龍舞が決まれば勝ちやすい。
・カイオーガ軸
→++(or)
クレセリアと組む初手ダイマなどの対面系統ならミミッキュ、オーガナットサンダーなどのサイクル系統ならラグラージを選出。
カイオーガは初手に置かれやすいので、スカーフ判定も兼ねてウーラオスを初手に置き、襷を盾にカイオーガを削る。サイクル系統の場合はラグラージがワンパンされない対面(HBサンダーなど)を作り、欠伸ステロからカイリューを展開する。この系統も欠伸の一貫を切れていない構築が多いため、イベルタル軸同様に欠伸→龍舞が決まれば勝ちやすい。
・日食ネクロズマ軸
→++(or)
ラグラージでネクロズマに欠伸を入れたいが、カプ・レヒレと組んでいたり、ネクロズマがラムの実を持っていると厳しい。構築相性では不利寄り。
・ムゲンダイナ軸
→++(or)
「ムゲンダイナ+テッカグヤ+バンギラス」といったサイクル系統の並びは、カイリューとテッカグヤの偶発対面を作り、龍舞→ダイバーンで崩すような立ち回りをしないと厳しい。
特にテッカグヤが身代わりを持っていると基本的に勝てない。
逆に、取り巻きが霊獣ランドロスやエースバーンなどの受け気味でないポケモンである場合は、ネクロズマかサンダーを通せることが多いので有利。
・黒バドレックス軸
→++(or)
基本的にウーラオスとミミッキュで黒バドレックスを見るが、流行の構築では「バンギラス+ドリュウズ」の並びが採用されていることが多いため、ラグラージの選出も視野。
この手の構築は、カイリュー-水ウーラオス対面で龍舞が決まると、そのまま3タテすることが多い。ステロや影討ちで襷を削れるとGood。
・ゼルネアス軸
→++
この系統の構築は、初手オーロンゲから両壁展開することが多いため、サンダーの身代わりや少量の削りで時間を稼ぎつつ、裏のネクロズマとミミッキュで対応する。
ゼルネアスよりも、一緒に組まれているカメックスや霊獣ランドロスの方が重いため、
ゼルネアスを選出されていない場合は立ち回りがシビアになる。
【重いポケモン】
→ラグラージや日食ネクロズマ対面で身代わりを貼られると苦しくなります。
・レシラム
【結果】
TN:ちきふわ
最高レート:1914/最終レート:1854(最終順位:589位)
【総括】
今期の構築は、久々に最終盤に3桁順位帯で戦えており、少なからず手応えを感じたものと考えています。
竜王の最初のシーズン以来に日食ネクロズマを使ったのですが、やはり自分にとって動かしやすい禁伝説ポケモンだったと感じました。
【Special Thanks】
・シーズン終盤まで互いに切磋琢磨した、「親父窓」の皆様
・Twitterでいつも声かけ、いいねしてくださっている皆様
・この構築記事を読んでくださっている皆様
それでは。