【ポケモン剣盾S2使用構築】炎妖サザンガルド【終盤最高78位/最終473位(最終2022)】

S2お疲れ様でした。
今回はS2で使用した構築の紹介となります。
今回は最高78位と、前期より最高順位を大きく更新し、最終日まで高い順位を維持できたので、
個人的には満足のいく結果になったと考えています。
並びは以下の6体となります。


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エースバーン
エースバーン@達人の帯
性格:陽気
特性:猛火
実数値:161(44)-163(212)-96(4)-x-102(52)-180(196)
技構成:火炎ボール/飛び膝蹴り/不意討ち/挑発

 

◆A142*命の珠ミミッキュのシャドークロー+影討ちを確定耐え
◆C189トゲキッスのダイジェット(エアスラッシュ)を確定耐え
◆最速110族(=ふゆのエースバーン)+2

 

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サザンドララムの実
性格:臆病
特性:浮遊
実数値:167-x-110-177(252)-111(4)-165(252)
技構成:悪の波動/ラスターカノン/火炎放射/悪巧み

◆CS振り切り
ミミッキュ意識で最速

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ギルガルド弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-70-211(252)-70-161(4)-72
技構成:シャドーボール/聖なる剣/影討ち/キングシールド

◆HB振り切り
→A189ドラパルトのダイホロウ(ゴーストダイブ)を確定耐え
◆端数D

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ミミッキュ@命の珠
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100-x-125-162(252)
技構成:戯れつく/シャドークロー/影討ち/剣の舞

◆AS振り切り
同族意識で最速

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トゲキッス@マゴの実
性格:臆病
特性:天の恵み
実数値:175(116)-x-115-158(140)-135-145(252)
技構成:エアスラッシュ/マジカルシャイン/火炎放射/悪巧み

同族意識で最速
◆H:16n-1(定数ダメージ最小)
◆残りC

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カバルドン@オボンの実
性格:腕白
特性:砂起こし
実数値:212(228)-132-171(140)-×-110(140)-67
技構成:地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし

◆7世代の有名な配分の流用

【構築の要点】
・はじめての対面構築20200131125020b40.png202001311251138a6.png2020013112510296a.png
「前シーズンでは十分に活躍させられなかったエースバーンを使いたい」、そんな思いから、今回の構築を組み始めました。そこで最初にエースバーンを採用することを決めました。
S1でエースバーン入りの構築で結果を残していた方がおり、その構築は対面構築(交代を極力挟まず、基本的に対面で撃ち合う)であったため、対面構築ならエースバーンを活躍させられると考えました。
これまで(USUM含め)サイクル寄りの構築ばかり組んでいた自分にとっては、初めての試みでした。
対面構築では交代を挟まないため、1体のポケモンで少なくとも相手の1体、加えて2体目にある程度の削りを入れられる性能があるポケモンを採用したいと考えました。そこで、化けの皮による行動保証を盾に、剣の舞からの全抜きを狙えるミミッキュを2番目に採用しました。
ここでエースバーン+ミミッキュという並びができ、S2開始直後に大流行していた、いわゆる「ふゆの構築」を参考にしたところ、弱点保険を採用したポケモンが高い対面性能を出せると考えました。
原案ではドラパルトが採用されていましたが、

・「ふゆの構築」にはレンタルパーティがあるため、弱点保険の一点読みが増えていたこと
・弱点保険ポケモンダイマックス前提であるため、弱点保険ポケモンが倒された後の選出のパワーが落ちること(選出した3体のパワーバランスに偏りがあること)

が気になっていました。
そこで当時の自分が思っていたのが、「ダイマックスを使用しない弱点保険ポケモンがいれば、ダイマックスポケモンと同時に選出でき、選出のパワーを高く保てるのではないか?」という考えでした。
そこで自分が目をつけたのが、弱点保険呑気ギルガルドでした。
このポケモンであれば、弱点を突いてきた相手に対し、一貫性の高い高火力ゴースト技による反撃が可能で、高い撃ち合い性能を確保できると考えたからです。加えて、弱点保険発動後の影討ちで、こちらが倒されるターンでも相手を削れる点を評価しました。

ダイマックスターン稼ぎ/ダイマックス中の崩し202001311250501e8.png202001311251138a6.png20200131125056379.png
ダイマックスターン稼ぎ】
過去の経験上、ダイマックス権を後で切ったプレイヤーが勝利する試合が多いように感じたので、こちらもダイマックスポケモンを使うにあたり、極力後からダイマックス権を切れるポケモン/立ち回りを考えました。
そこで考えたのは、

・相手にダイマックスを先制で切らせ、
・相手がダイマックスターンを1ターン以上消費した状態を作り、
・こちらのダイウォールで確実に1ターン稼ぎ、
・相手のダイマックスが切れた状態から反撃する

という立ち回りです。

この点でも、先ほど採用したミミッキュの化けの皮が噛み合っており、ダイマックス使用/非使用のどちらでも選出できるポケモンと考えました。それに加え、今回はギルガルドと補完の良いサザンドラと、ダイジェットによる抜き性能を評価してトゲキッスを採用しました。
サザンドラトゲキッスには「悪巧み」、ミミッキュには「剣の舞」を採用することで、ダイマックス後にはダイウォールとしてターンを稼ぐことができます。また、ダイマックス前に積むことでダイマックス技の火力も上げられますし、ダイマックスしなくても高火力を出せる点も評価点です。

ダイマックス中の崩し】
ダイマックスターンは補助技が全てダイウォールになる性質上、ダイマックスターン中に火力を上げられないという懸念があります。
そこでも、先ほど採用したポケモンが噛み合っており、
サザンドラのダイアーク(相手のDダウン)→自身の特殊火力による崩し
ミミッキュのダイホロウ(相手のBダウン)→自身の物理火力による崩し
による勝ち筋を確保できました。これらのポケモンは、この追加効果を持つ技を一貫性の高い一致技として使用できるため、ダイマックスターン中に「とりあえずダイアーク(ダイホロウ)を連打すれば相手を倒せる」といった状況を作りやすかったと思います。

・起点作り2020013112510750f.png
ここまでで電気技の一貫が切れていなかったため、最後には地面タイプで起点作成が可能なカバルドンを採用しました。
採用当初はダイストリームによる向かい風が懸念事項でしたが、フィールドによる欠伸対策が環境全体で薄めであったことであり、通りは前作以上に良かったと思います。

【使用感】
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本構築の嫁枠。自分が使用したいので採用しました。
アイアントやアーマーガアなどの鋼、ニンフィアやマホイップなどのフェアリーの処理担当です。
火炎ボールは強力ですが、技外しに気をつけましょう。このポケモンは90%を許容できる人にお勧めします。
エルフーンや電磁波ミミッキュナマコブシなど、挑発で機能停止できるポケモンに対しては強く、勝ち筋として機能しました。
2桁チャレンジでは火炎ボール決めてくれたので、自分の中の株は高いです(笑)

選出率:4位

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ダイマックスエースとして採用しました。
意外にも悪巧み型は上位層ではほとんど読まれなかったため、終盤増加傾向にあったカバルドン展開の構築にイージーウィンを狙うことができました。ドヒドイデ絡みの構築にも、ラムの実が有用に働く場面が多かったです。
サブウエポンについて、フェアリー対策のラスターカノンも強力ですが、今回は3枠目にナットレイ、アーマーガアの迅速な処理のための火炎放射を採用しました。
この技は鋼タイプの迅速処理としても有用ですが、ダイマックス中に使うと天候を晴れ状態にできるため、ドリュウズガマゲロゲといった、相手の天候エースに対しての切り返しが可能となる点が強力でした。
スカーフや眼鏡も多いですが、自分は悪巧み型を推します。

選出率:1位

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本構築のMVP。S2序盤は襷ギルガルドしか環境に存在しなかったというのもあり、奇襲性能は高かったと思います。
終盤では弱点保険が主流になっていたので刺さりは序盤ほど良くなかったと思いますが、強力でした。
このポケモンを採用したら順位が4桁から3桁まで素早く上がりました。
キングシールドは7世代ではお馴染みの技でしたが、意外と今作では読まれなかった印象です。相手のダイマックスターン枯らしの技として有用でした。

選出率:2位

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化けの皮による行動保証を評価して採用しました。化けの皮+ダイウォールで2ターンを稼げるため、後出しダイマックスにより相手のダイマックスターンを稼ぐ立ち回りが確立しやすかったです。
ただ、後述しますが構築単位で重いポケモンが多いため、化けの皮をどのタイミングで消費するかは慎重に考える必要があります。
8世代でも強いポケモンでした。

選出率:3位

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ダイジェットによる抜き性能を評価して採用しました。実際はあまり選出しなかったのでこの枠は要検討だと思いました。ただ、選出誘導については仕事してくれたと考えており、相手の選出が読みやすくなったと思います。
基本的には後述のカバルドンと組ませます。
現環境で使用するなら、強運ピントレンズの方が強力だと思いました。

選出率:6位

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電気の一貫を切りつつ、起点作成が可能なポケモンとして採用しました。ダイストリームやダイフェアリーで仕事を阻害される懸念があったため序盤は使用を躊躇していましたが、今作でも欠伸ステロによる戦術は強力でした。特にフィールドを貼れるポケモンが少なく、大半の構築が欠伸の一貫を切れていなかったこともあり、刺さりは良かったと思います。

選出率:5位

 

【選出】
・基本選出
サザンドラギルガルドミミッキュ
迷ったらこの選出でいいと思います。対面構築、カバルドン展開にはこの選出をします。
上記3体はメインウエポンで一貫を取りやすい構築が多いので、最も通りが良さそうなポケモンを初手に置き、
相手のポケモンに出し負けしにくい状況を作ります。相手の交代に対しても、ダイアークやダイホロウで負荷を与えやすいため、対面での殴り合いには強いです。
最もパワーが高い選出です。

・vs受け回し
サザンドラギルガルドトゲキッスorカバルドン
ラム悪巧みサザンドラが受からない構築が多いので、基本的に初手にサザンドラを置きます。
この時、相手の構築にニンフィアやマホイップなどのフェアリータイプのポケモンがいる場合、
引き先としてギルガルドも選出します。
ラスト1体は、ステルスロックで補助するか、2枚目の崩しエースを通すかのどちらかになりますが、
アーマーガアがいる場合は、挑発で機能停止するカバルドンではなく、トゲキッスを選出します。
戦い方としては、サザンドラで有利対面作って悪巧みすればだいたい勝てますが、
上記のフェアリータイプにダイマックス権を切られると厳しくなるので、
事前に他のポケモンで相手のフェアリータイプの体力を削っておき、
後投げに合わせて悪巧み→ダイスチル(ラスターカノン)で倒す立ち回りを狙います。
意外とサザンドラ対面でダイマックスを切らないフェアリータイプのポケモンは多いので、
悪巧み→ダイスチルで役割破壊できたりします。
フェアリータイプ入りにはエースバーンを投げたくなりますが、取り巻きに多いヌオーやドヒドイデに後手を取ってしまうため、この構築には出しません。

・vs 鋼入り(サザンガルド、ヌルアント、アーマーガア)
エースバーン+ギルガルド+1
エースバーンが鋼タイプに強く、取り巻きにも圧力をかけられるので選出します。
アーマーガアやタイプヌルには挑発を撃って展開を阻害します。
ギルガルドも鋼タイプに強いので選出し、残り1体は取り巻きに応じて決定します。

・vs 展開系(サダイジャ、カバルドンエルフーンミミッキュなど+エース)
エースバーンorサザンドラミミッキュ+1
初手に起点作りポケモンで展開し、裏から全抜きを狙うような構築にはこの選出をします。
初手ですが、地面タイプのポケモンが起点作りならサザンドラ、そうでないときはエースバーンを置きます。
サダイジャの蛇睨み、カバルドンの欠伸にはサザンドラのラムの実、
ミミッキュの電磁波、エルフーンの補助技にはエースバーンの挑発で対応します。
裏から登場する(ダイマックス)エースにはミミッキュの化けの皮を用いて対応し、ダイウォールを挟んで切り返します。
最後の1体は、相手の並びに応じて選出を決めます。

【結果】
最高:78位(1/28時点)/最終:473位
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FullSizeR-3.jpg画像



【重かったポケモン
・インテレオン
・ウオノラゴン
→水技がサザンドラ以外受かりません。そのサザンドラに弱点を突いてくる水タイプは重すぎます。
ミミッキュの化けの皮で見るという、危ない立ち回りになっていました。
・オーロンゲ+α(ダイマックスエース)
→オーロンゲを安定して処理できるポケモンがいないため、仕事されて裏から登場するダイマックスエースに全抜きされてました。
ミミッキュ
→終盤増加したゴーストダイブミミッキュギルガルドは勝てません。ラスト1体で繰り出されると絶望です。
エースバーン
→このポケモンを使いたいために組んだ構築なのに重くなってしまった。。。
炎+格闘の技でサザンガルド崩されるし、こちらのエースバーンも素早さを削っているので厳しかった。

ご覧の通り、水タイプが重い構築である。
現環境には存在しないが、カプ・レヒレがいたら1体で崩壊しかねない。

【感想】
今期は自身初となる最高順位2桁、目標の最終500位以内を達成することができました。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今期の構築は完全にオリジナルなので、自分の考えや戦術で上位に行けた、そんな嬉しさが込み上がったシーズンだったと思います。ポケモンバトルで嬉し涙を流した、そんな経験もありました。
来期からも、引き続き対戦を楽しみたいと思います。
それでは!