S35

ちきふわです。剣盾ランクマッチS35お疲れ様でした。

構築記事を書こうと思います。

※本ルールは今期で終了することと、実質ラストシーズンなので簡潔に書きます。

 

【使用構築】


【調整】

ザシアン@朽ちた剣
191(188)-242(236+)-135-x-135-179(84)

→臆病C252黒バドレックスのC↑アストラルビットを93.7%で耐え、最速110族抜き

黒バドレックス@拘りスカーフ
191(124)-x-125(196)-217(100+)-121(4)-181(84)

→A特化ザシアンの巨獣斬を87.5%で耐え(A252霊獣ランドロスの珠130ダイジェット耐え)、こちらのザシアン抜き(メタモンコピー意識)

グラードン@オボン
207(252)-171(4)-177(4+)-x-140(236)-112(12)

→臆病C252イベルタルの珠130ダイアーク確定耐え、麻痺した最速黒バドレックス抜き

イベルタル@命の珠
201-201(252+)-116(4)-x-118-151(252)

→AS振り切り、残りB

ディアルガ@チョッキ
183(60)-x-140-222(252+)-120-135(196)

→準速80族+3、C特化、残りH

マンムー@襷
185-200(252+)-101(4)-x-80-132(252)

→AS振り切り、残りB

 

【個体紹介】

・ザシアン
禁伝相性で有利な相手が多いと考え採用。
ザシアンミラーで先制することよりも、他禁伝への火力を重視してHAベースとした。
ステルスロック+巨獣斬+電光石火のリーチに助けられた試合が多いので良かったと思う。

・黒バドレックス
イベルタル以外の禁伝に対しての霊技の通りの良さを評価して採用。
スカーフを持ち、ステルスロックと合わせることで、スカーフカイオーガや襷黒バドレックス相手に有利に立ち回れた。

グラードン
起点作成+地面枠として採用。基本的に初手に置くが、シーズン終盤になるにつれ身代わり霊獣ランドロス、初手ダイマディアルガなどのポケモンに一方的にカモられる展開が目立った。

イベルタル
カイオーガと撃ち合うために物理型で採用。鬱憤晴らしと不意討ちの両採用があまり考慮されないためか、トリル後の白バドレックスに不意討ちを打って倒したり、不意討ち読みで補助技を選択した相手を鬱憤晴らしで倒すことができた。

ディアルガ
カイオーガ絡みのサイクル構築に対して選出する。最近のディアルガは炎技を切っている認識を持たれているためか、居座ってきたナットレイヌケニンを迅速に処理できた。

マンムー
ここまでで重いジガルデへの牽制として採用。襷を持つことでザシアンにも対抗できる。
岩石封じはホウオウやヌケニンに対しての打点として採用。

 

【結果】

TN:ちきふわ

最終順位:591位/最終レート:1805

f:id:salamence_erist:20221101174942j:image

 

 

【感想】

気づいたら幻ルールも最後までやっていた。このルールが発表された当初はどうなるかと思ったが、過去の対戦とは違った面白さがあって良かったと思う。

それでは、9世代でもお会いしましょう。

【ポケモン剣盾インターネット大会(バトルマスター予選)使用構築】エスバツルギ Final【最終レート1731(51位)】

ちきふわです。

今回はインターネット大会「ポケモンバトルマスター決定戦 予選」に参加し、最終2桁順位を取ることができたので、記念に記事を書こうと思います。

 

【使用構築】

 

【構築経緯】

1.冠ルール(シリーズ7/9)は自分の最も好きなルールなので、好きなポケモンで戦いたいと考えた。このため、自分が最も好きなポケモンであるエースバーンを採用。カバルドンラグラージに対してテンポを取るために使い慣れたラム+ビルド型とした。

2.同じく好きなポケモンであり、エースバーンの苦手な水/地面への打点を持つポケモンとしてカミツルギを採用。

3.限られた試合数でレートを稼ぐため、使い慣れたポケモンで戦おうと考えた。今回は欠伸+ステルスロックからの積みエースで全抜きを狙う並びを使いたかったので、これらを両立できる起点作成ポケモンとしてカバルドンを採用。

4.エースバーン/カミツルギで重めなカイリュー/耐久振り剣舞霊獣ランドロス/ドラパルトに強めであり、霊技の一貫を切れるポケモンとしてトレースHBポリゴン2を採用。

5.ここまでで格闘技/地面技が一貫しており、ウーラオス/霊獣ランドロスに不利対面を取られた時の引き先がいなかったため、これらに対して一度は受け出せ、ボルトチェンジで対面操作が可能なポケモンとしてHBサンダーを採用。

6.ここまでの並びでは特殊耐久が低めであり、珠サンダーなどの特殊高火力ダイマックスアタッカーに全抜きを容易に許してしまうため、これらの特殊技に対して受け出しが可能であり、カプ・レヒレドヒドイデなどの有利対面で後続に高火力で負荷を与えるポケモンとして突撃チョッキガラルヤドキングを採用。

 

エースバーン@ラムの実

性格:意地っ張り

特性:リベロ

技構成:火炎ボール/飛び跳ねる/思念の頭突き/ビルドアップ

実数値:155-184(252+)-95-x-96(4)-171(252)

 

◆AS振り切り、最速ウツロイド抜き

◆B < D(DL対策)

 

相棒枠。自分が最も使い慣れた型/好きな型で採用しました。

ビルド+思念採用により、ドヒドイデ絡みのサイクル構築に対してイージーウィンを取れました。その他にもミミッキュ/テッカグヤ/ウーラオス/ナットレイといった使用率上位のポケモンに強く、スタン構築にも選出しやすかったです。

 

カミツルギ@命の珠

性格:陽気

特性:ビーストブースト

実数値:135(4)-233(252)-151-x-51-177(252+)

技構成:リーフブレード/聖なる剣/ギガインパクト/燕返し

 

◆AS振り切り

◆端数H

 

準相棒枠。エースバーン意識で選出される高耐久の水/地面に対して強く、本大会で多かった受け構築(S13最終1位に近い並び)に対してイージーウィンを狙えました。後述のカバルドンステルスロックと合わせることで、破格の抜き性能を発揮してくれました。「カバルドンウツロイドナットレイ+サンダー」系統の構築を意識してギガインパクト+珠で採用。

 

カバルドン@オボンの実

性格:腕白

特性:砂起こし

実数値:215(252)-132-169(124+)-x-109(132)-67

技構成:地震/欠伸/ステルスロック/怠ける

 

◆A211ガラルヒヒダルマの氷柱落としを確定耐え

◆残りD

 

欠伸+ステルスロックを両立できる起点作成ポケモンとして採用しました。

意外と怠けるが考慮されなかったため、火力の低いサンダー相手に回復を挟みつつ、欠伸ステロで展開を狙いやすかったです。

 

ポリゴン2@進化の輝石

性格:呑気

特性:トレース

実数値:191(244)-100-156(252+)-125-116(4)-72

技構成:イカサマ/冷凍ビーム/アイアンテール/自己再生

 

◆H:奇数最大

◆B:振り切り

◆D:端数

※一部努力値が行方不明です。Dに12振ったつもりでした・・・

 

エースバーン/カミツルギの双方を意識して選出されるカイリュー/霊獣ランドロス/ドラパルトに強いポケモンとして採用しました。相手のマルチスケイル/威嚇を利用したいのでトレースでの採用。ダイスチル+イカサマで物理アタッカーに滅法強かったです。

 

サンダー@ゴツゴツメット

性格:図太い

特性:静電気

技構成:ボルトチェンジ/暴風/熱風/羽休め

実数値:197(252)-x-150(252+)-145-110-121(4)

 

◆HB振り切り

◆端数S

 

地面/格闘に対して受け出せるポケモンとして採用。接触技持ちの襷ポケモン(エースバーン/ウーラオス)に対して圧力を与えるために持ち物はゴツゴツメットとしました。このポケモンが見せ合い画面にいるとドサイドンやラッキーといった対策枠が出てきやすいため、エースバーンやカミツルギを通せることが多かったです。

 

ヤドキング(ガラル)@突撃チョッキ

性格:控えめ

特性:再生力

技構成:ヘドロ爆弾/サイコショック/火炎放射/冷凍ビーム

実数値:201(244)-x-100-170(196+)-130-59(68)

 

◆H:奇数最大 かつ 再生力効率意識で3n

ドヒドイデ、最遅60族抜き

◆残りC

 

サンダー/カプ・レヒレといった流行の特殊ポケモンに対して強く、後続に負荷を与えるポケモンとして採用しました。ランクマッチが冠ルールだった当時は使ったことがほとんど無かったのですが、耐久と火力を高水準で両立でき、加えて再生力による回復により、サイクル戦で強さが光るポケモンだと改めて感じました。

 

【結果】

TN:ちきふわ

最終レート:1731(51位) 29-11

 

【重かったポケモン

・ウオノラゴン

ヒードラン

 

【所感】

久々の冠ルールは楽しかった。自分好みのポケモンを多く採用し、まずまずの結果を残せたと考えています。

同じようなルールの大会が再び開催されるなら、上を目指していきたい。

【ポケモンS30使用構築】エスバドゼルネ【最終レート1855(498位)】

ちきふわです。剣盾ランクマッチS30お疲れ様でした。

今期は久々に終盤に手応えを感じた構築で戦えたので、構築記事を書こうと思います。

 

【使用構築】

 

【構築完成までの経緯】(以下常体)

1.前期1位の構築記事を読み、「鋼タイプを削り、後続からジオコンゼルネアスを通す構築」が強力と感じたので、ジオコントロール持ちのゼルネアスを構築のエースとして採用。

2.前期1位の構築記事では、HBベースでラスターカノン持ちのゼルネアス(ザシアンに勝てる個体)が採用されていたため、ゼルネアスをザシアンではなく日食ネクロズマで対策するプレイヤーが増えると考えた。そこで、日食ネクロズマに一致弱点を突くことが可能で、ザシアンを上から殴れて対面有利な黒バドレックスを2体目の禁止伝説ポケモンとして採用。 

3.禁止伝説2体の火力が特殊に寄っているため、攻めの補完枠として物理火力の高いアタッカーが欲しいと考えた。この枠にはゼルネアス対策枠(ナットレイ/ヒードランなどの鋼)と黒バドレックス対策枠(バンギラスなどの悪、ポリゴン2などのノーマル)の双方をまとめて対応できるポケモンが適任だと考え、炎技/格闘技を覚え、ダイマックスによる全抜きが狙える命の珠エースバーンを採用。

4.ここまでで水技の一貫が凄まじく、カイオーガの引き先がいないため、水技を半減でき、日食ネクロズマやゼルネアスにも対応できるポケモンとして鉄壁ボディプレスナットレイを採用。

5.ここまでの並びではエースバーン、インファイト持ちザシアンが重く、電気技と地面技の一貫を切れていないことが気になったため、上記のポケモン/技に受け出しが可能で、蜻蛉返りによる対面操作と、ステルスロック接触による削りで禁止伝説ポケモンをサポート可能なゴツゴツメット持ち霊獣ランドロスを採用。

6.ここまでで飛行技とゴースト技を半減以下に抑えられるポケモンがいないため、イベルタル/黒バドレックス/ホウオウに対面有利で、後続のポケモンにも圧力を与えられるポケモンとして突撃チョッキバンギラスを採用。

 

【個体紹介】(※採用順)

ゼルネアス@パワフルハーブ
特性:フェアリーオーラ
性格:控えめ
実数値:201-×-115-201(252+)-119(4)-151(252)
技構成:ムーンフォース/雷/ドレインキッス/ジオコントロール

CS振り切り
→C+2状態のダイサンダーでH252振りホウオウを確定1発

構築の主軸。ジオコン後の制圧力を上げたいのでC特化とし、カイオーガ/ホウオウへの打点として雷を採用した。
準速まで素早さを上げることで、準速80族(一般的なゼルネアスの素早さラインだと抜かれやすい)付近のポケモンに軒並み先制でき、有利を取れたことが良かった。特性発動順により、霊獣ランドロスやカイオーガの大まかな型判別も可能。
HBラスカノ持ちだと思われてテッカグヤやホウオウ、カイオーガを投げられたため、これらに対しては有利に立ち回れた。
禁止伝説の中では自分好みの性能をしているため、今後も使用したい。

 

バドレックス(黒馬)@拘りスカーフ
特性:人馬一体
性格:控えめ
実数値:175-×-100-238(252+)-121(4)-202(252)
技構成:アストラルビット/サイコショック/リーフストーム/トリック

CS振り切り
C+1状態のダイホロウでH252-D4振りザシアンを確定1

2体目の禁止伝説枠であり、本構築のMVP。ゼルネアスの苦手な日食ネクロズマ、ザシアンに対して通していく。
初めは鬼火光の壁@気合いの襷でゼルネアスのサポートとして採用していたが、自身が攻めて勝利する展開が目立ったため、アタッカー運用することにした。

環境に多い「黒バドレックス+ザシアン」の並びは、
・スカーフ黒バドレックスでメタモンコピーを対応するため、素早さ関係が「黒バドレックス>ザシアン」である並びが多いこと
・黒バドレックスはダイジェットアタッカーに対応するため、霊獣ランドロスやサンダーの(命の珠)ダイジェットを耐えるために耐久寄りの配分になること

の2点を満たすものが大半であると考えたため、今回は耐久振りのスカーフ黒バドレックスに先制できるCS振り切りのスカーフ個体を採用した。実際にスカーフ黒バドレックスミラーで先制されたのは1回だけであり、さらにダイマックスした状態でも意地ザシアンであれば先制できるため、「襷+ザシアン+スカーフ黒バドレックス」の並びに対しては、初手で1体倒してザシアン対面でダイマックスして倒す流れによりイージーウィンを量産できた。
その他にも、砂かき準速ドリュウズ(砂下)ジオコン後の準速ゼルネアスに先制できたりと、スカーフ持ちでも素早さを大きく伸ばす恩恵はあったと感じた。

 

エースバーン@命の珠
特性:リベロ
性格:意地っ張り
実数値:155-184(252+)-95-×-96(4)-171(252)
技構成:火炎ボール/飛び膝蹴り/飛び跳ねる/不意討ち

◆AS振り切り
◆B<D(ダウンロード対策)

最高のポケモン。禁伝2体意識で選出される対策枠をまとめて相手できる補完枠として採用。
ゼルネアス対策枠のヒードラン、黒バドレックス対策枠のバンギラス/ポリゴン2に対しての打点として飛び膝蹴りを採用。最近は飛び膝蹴りを切った命の珠個体が増えているが、この技のおかげで拾った試合が多いので採用して良かったと思う。サンダーやイベルタルは後述するバンギラスやゼルネアスで相手するため、ギガインパクトを切って黒バドレックス対策の不意討ちを採用した。
このルールでも一緒に戦えて良かった。

 

ナットレイ@食べ残し
特性:鉄の棘
性格:呑気
実数値:181(252)-114-167(4+)-×-168(252)-22
技構成:ジャイロボール/ボディプレス/鉄壁/宿り木の種

HD振り切り
◆B<D(ダウンロード対策)
◆最遅

カイオーガ/日食ネクロズマ/ゼルネアス対策として採用。特殊相手に受け出したいことと、鉄壁ボディプレスの火力を上げたいため上記配分となった。あまり鉄壁ボディプレスが警戒されないためか、特に日食ネクロズマ相手にイージーウィンを量産できた。ゼルネクロに対しての勝率向上に貢献したポケモン

 

霊獣ランドロス@ゴツゴツメット
特性:威嚇
性格:腕白
実数値:196(252)-165-156(252+)-×-101(4)-111
技構成:地震/岩石封じ/蜻蛉返り/ステルスロック

◆HB振り切り

ザシアン/エースバーン対策として採用。ゴツメや蜻蛉返りなどのスリップダメージを稼ぎ、ゼルネアスや黒バドレックスを通すためのサポーターとして貢献した。HPが1でも残っていれば威嚇やゴツメのスリップを入れることが可能なため、なるべく切らない立ち回りを心がけた。
前期1位の構築と並びが似ているため、ゼルネアス-ザシアン対面ナットレイ意識のインファイトを押す人が見受けられ、そこに対して安定した引き先になった。相手視点アタッカーに見えることも多いためか、ホウオウやディアルガ絡みの構築に対して選出誘導してくれたように思う。

 

バンギラス@突撃チョッキ
特性:砂起こし
性格:意地っ張り
実数値:197(172)-204(252+)-131(4)-103-126(44)-86(36)
技構成:ストーンエッジ/噛み砕く/炎のパンチ/冷凍ビーム

◆A特化
◆C特化黒バドレックスのC+2リーフストームを確定耐え
◆残りS
→麻痺した(あるいはS-2状態の)準速エースバーン、ウツロイド抜き

イベルタル/黒バドレックスが重かったので採用。
これらに加えてホウオウナットレイなどのサイクル構築、ガオガエンに対して負荷を与えるため、火力を上げたチョッキ型とした。
霊獣ランドロス、ジガルデに対しての打点として冷凍ビームを採用したが、ダイアーク連打した後にアッキサンダーを突破するという使い方もできたので、意外と使用感は良かった。
素早さは気持ち同族勝負に勝てれば良いかな程度で振ったが、同族への打点がないため要検討。

 

【選出】
ザシオーガ→ゼルネアス+ナットレイランドロス
ジオコンしたゼルネアスで一掃したいが、ザシアンが重いため優先的に削る。ナットレイカイオーガの相手をしたいため、ザシアンにはランドロスを投げる。

 

ザシバド→ランドロス+バドレックス+バンギラス
初手に出される襷ランドロス(ガブリアス)をバドレックスで倒し、裏のザシアンをダイホロウで倒す。ダイマックス中に相手のバドレックスが出てきたら、一度バンギラスに引き、再度バドレックスを出して上からアストラルビット。

 

ザシイベル→ゼルネアス+ランドロス+バドレックスorバンギラス
バンギラス選出時はザシアンが重くなるので慎重に立ち回る必要あり。


ゼルネクロ→バドレックス+エースバーン+ナットレイ
ゼルネアスは通せないので、バドレックスで削りながらエースバーンかナットレイを通す。

 

ホウオウダイナ→バンギラス+バドレックス+ゼルネアス
この系統はゼルネアスをホウオウで対策する相手が多いように感じるため、バンギラスを絡めてゼルネアスを通す立ち回りを第一に考える。取り巻きによってはエースバーンの選出もあり。

 

【結果】

TN:ちきふわ

最終レート:1855(最終順位:498位)

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【感想】

禁伝2体ルールはあまり得意ではないが、今期は終盤まである程度戦えたので良かった。

とはいえ、前期までの上位者の構築や立ち回りにはまだ及ばない点が多くあると考えているため、上を目指していきたい。


本ルールに慣れるまで時間を要してしまったが、残り少ない期間も無理のない範囲で取り組んでいきたい。

それでは。

【ポケモン剣盾S25使用構築】イエベネクロカイリュー【最高:1914/最終:1854(最終589位)】

お久しぶりです。ちきふわと申します。

剣盾ランクマッチS25お疲れ様でした。

今回は使用した構築を紹介します。

 

【使用構築】

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【コンセプト】

ラグラージステロ欠伸から日食ネクロズマカイリューを通す。

・日食ネクロズマが呼ぶ鋼タイプを、見えない崩しルートで処理する。

 

【構築完成までの経緯】

1. 本ルールではザシアンの使用率が増加すると考え、ザシアンに有利な禁伝を採用することを考えた。その中で、ザシアン同様に鋼打点をタイプ一致で使用でき、加えてエスパー打点によりムゲンダイナに有利なポケモンとして日食ネクロズマを採用。
前期1位(非力構築)、10位(さいく構築)を始め、「ラッキー+ヌオー」の並びを崩せる「龍の舞+フォトンゲイザー」型で採用。

 

2. 日食ネクロズマを通す上で、悪ウーラオスやエースバーンの襷を剥がす「ステルスロック」の補助が欲しいと考え、ザシアンの巨獣斬に耐性があり、「欠伸+ステルスロック」を両立できるポケモンとしてラグラージを採用。

 

3. 日食ネクロズマラグラージの並びで重くなるナットレイテッカグヤに対して強く、加えてカバルドンラグラージの欠伸を避けるポケモンとして、「身代わり+羽休め」型のサンダーを採用。

 

4. 日食ネクロズマ軸で重くなりがちなカイオーガイベルタル軸に対して選出するエースが欲しいと考え、ラグラージの欠伸から展開し、「カイオーガナットレイ+サンダー」「イベルタルドヒドイデ」などの並びを高火力で崩せるポケモンとして、「龍の舞+命の珠」型のカイリューを採用。

 

5. ここまでで重い黒バドレックス、日食ネクロズマミラーに対して強く、物理アタッカーのダイマックスに対してイージーウィンを狙えるポケモンとして、「気合の襷+カウンター」型の悪ウーラオスを採用。

 

6. 黒バドレックス、ゼルネアスの処理ルートを確保し、汎用性を損ねないポケモンとしてミミッキュを採用。

 

構築に黄色いポケモンが多いため、「イエベ(イエローベース)」を構築名に入れました。

 

【個別紹介】(※採用順に記載)

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日食ネクロズマ@弱点保険

性格:意地っ張り

実数値:204(252)-195(4+)-147-119-129-129(252)

技構成:メテオドライブ/フォトンゲイザー/龍の舞/朝の日差し

 

◆HS振り切り

◆端数A

◆C個体値31

 

本構築の禁伝枠。鋼打点によりザシアンと似たような禁伝を得意とし、フォトンゲイザーによる特性貫通で、前期上位のレンタル構築に採用されていた「ラッキー+ヌオー」の並びを崩せることが優秀でした。また、ダイマックス時に特殊技となるため、襷カウンターを避けたり、鈍いヌオーや鉄壁クレベースなどの物理高耐久ポケモンを特殊方面から崩すことも可能です。

ここまで素早さを上げることで、準速ウオノラゴンやザシアン(龍舞1回後)に先制できることが多く、拾った試合も多かったです。

 

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ラグラージ@食べ残し

性格:呑気

実数値:207(252)-130-147(188+)-x-119(68)-58

技構成: クイックターン/地震/欠伸/ステルスロック

 

A200ウーラオスの暗黒強打を残飯回復込みで2耐え

C194サンダーの命の珠*140ダイジェットを確定耐え

≒ C169(Sブースト)ウツロイドの草結びを確定耐え

◆最遅

 

日食ネクロズマを通すための起点作成枠として採用。最初はオボンで採用していましたが、欠伸+ステロのループ中にHPを回復する動きが強力と感じて食べ残しにしました。

このポケモンを採用したことで、リザードンイベルタルなど、「ダイソウゲン持ちの炎タイプ」「挑発持ち」「身代わり持ち」といったポケモンの選出を初手に誘導し、そこに後述のカイリューやサンダーを合わせることで対面有利を取りやすくなったと思います。

 

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サンダー@鋭い嘴

性格:臆病

特性:静電気

実数値:165-x-105-177(252)-111(4)-167(252+)

技構成:10万ボルト/暴風/身代わり/羽休め

 

◆CS振り切り、ウーラオス意識で最速

 

ナットレイテッカグヤなど、日食ネクロズマの対策として採用されやすい鋼タイプに対して明確に有利なポケモンとして採用しました。

身代わりは、ナットレイ/テッカグヤの宿り木の種、カバルドン/ラグラージの欠伸といった補助技を避けることができ、日食ネクロズマが苦手な相手を起点に崩すことができました。

また、このポケモンの存在により、後述のカイリューが鋼の崩し枠として認識されにくいという副次的な恩恵もあったと考えています。

 

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カイリュー命の珠

性格:意地っ張り

特性:マルチスケイル

実数値:183(132)-204(252+)-115-x-120-116(124)

技構成:逆鱗/空を飛ぶ/炎のパンチ/龍の舞

 

◆火力を最大まで確保するためA特化

ステルスロック込みで、H199-B135ザシアンをダイバーンで確定1発

◆S+1で前期1位のザシアン(実数値173)抜き

◆残りH

 

本構築のMVP。雪原シーズンに一定数存在した、命の珠持ちの初手ダイマックスカイリューに龍の舞を持たせた結果、冗談抜きでスーパーポケモンが誕生してしまった

飛行技は相手のダイマックスターンを枯らす空を飛ぶとし、サブウエポンにはナットレイテッカグヤへの明確な打点となる炎のパンチを採用しました。

鋼タイプの崩しとして、エースバーンなどの炎タイプではなくカイリューを採用した理由は、

カイオーガ、ウオノラゴンの水技に耐性がある

ラグラージの項で挙げた、リザードンウルガモスなどの「ダイソウゲン持ちの炎タイプ」に対して圧倒的に有利である

という点です。

一般ポケモンでありながら、対面でカイオーガイベルタルに勝ってしまうという凄まじい活躍を見せてくれました。日食ネクロズマが選出できないときのサブエースとして、強力な勝ち筋となりました。

 

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ウーラオス(一撃の型)@気合の襷

性格:陽気

実数値:175-182(252)-121(4)-x-80-163(252+)

技構成:インファイト/暗黒強打/不意打ち/カウンター

 

◆AS振り切り、ミミッキュ意識で最速

 

黒バドレックス、日食ネクロズマに対して明確な打点を持つポケモンとして採用しました。

一貫性の高い暗黒強打を撃つのも強力ですが、今回は、本構築に選出されやすい「命の珠持ち物理ホウオウ」や、前期11位(ろくろ構築)の「初手ダイマ霊獣ランドロス」に対して抗うためのカウンターを採用しました。初手にダイマックスを切ってくるプレイヤーは多く、想定通りの動きとして刺さりました。そのため、汎用性を損ねずに選出に組み込みやすかったと考えています。

 

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ミミッキュ@呪いのお札

性格:陽気

実数値:131(4)-142(252)-100-x-125-162(252+)

技構成:ゴーストダイブ/戯れつく/影討ち/剣の舞

 

◆AS振り切り

◆端数H

 

黒バドレックス、ゼルネアスに対しての処理ルートが欲しいと考え、汎用性を損ねないポケモンとして採用しました。

今期一定数存在した、「初手ダイマックス+トリックルーム役+トリルエース」系統の並びに対して、クレセリアアローラガラガラ、ウオノラゴンなど弱点を突きやすいポケモンが多く、選出しやすかったです。

 

【選出例】(代表的なものを紹介)

・ザシアン軸

f:id:salamence_erist:20211230171543p:plainf:id:salamence_erist:20211230164020p:plainf:id:salamence_erist:20210220153214p:plain

リザードンウルガモスなど、「ダイソウゲン持ちの炎タイプ」が見えた場合、ほぼ確実に初手に選出されるため、初手にはラグラージではなくカイリューを置く。加えて、この系統の構築は初手ダイマックスを切ってくることが多いため、カイリューダイマックスを切って応戦し、相手の後続を雑に削った後、ラグラージの欠伸ステロからネクロズマを展開する。

 

イベルタル

f:id:salamence_erist:20211230164020p:plainf:id:salamence_erist:20211230171543p:plain+(f:id:salamence_erist:20211230175427p:plainorf:id:salamence_erist:20210220153214p:plainorf:id:salamence_erist:20210220155526p:plain)

イベルタルや襷持ちなど、ステルスロックが刺さる相手が多いため、ラグラージを展開したい。ただ、初手に来るイベルタルは挑発持ちが多いため、初手対峙した場合はクイックターンを押し、ラグラージが安全に動ける対面でステルスロックを撒く。この系統の構築は欠伸の一貫を切れていないことが多く、欠伸→龍舞が決まれば勝ちやすい。

 

カイオーガ

f:id:salamence_erist:20211230174146p:plainf:id:salamence_erist:20211230171543p:plain+(f:id:salamence_erist:20211230164020p:plainorf:id:salamence_erist:20211230175427p:plain)

クレセリアと組む初手ダイマなどの対面系統ならミミッキュ、オーガナットサンダーなどのサイクル系統ならラグラージを選出。

カイオーガは初手に置かれやすいので、スカーフ判定も兼ねてウーラオスを初手に置き、襷を盾にカイオーガを削る。サイクル系統の場合はラグラージがワンパンされない対面(HBサンダーなど)を作り、欠伸ステロからカイリューを展開する。この系統も欠伸の一貫を切れていない構築が多いため、イベルタル軸同様に欠伸→龍舞が決まれば勝ちやすい。

対面系統の場合はミミッキュダイマックスを切ることが多い。

 

・日食ネクロズマ

f:id:salamence_erist:20211230164020p:plainf:id:salamence_erist:20211230171543p:plain+(f:id:salamence_erist:20211230174146p:plainorf:id:salamence_erist:20210220153214p:plain)

ラグラージネクロズマに欠伸を入れたいが、カプ・レヒレと組んでいたり、ネクロズマがラムの実を持っていると厳しい。構築相性では不利寄り。

 

・ムゲンダイナ軸

f:id:salamence_erist:20210220155526p:plainf:id:salamence_erist:20210220153214p:plain+(f:id:salamence_erist:20211230171543p:plainorf:id:salamence_erist:20211230164020p:plain)

「ムゲンダイナ+テッカグヤバンギラス」といったサイクル系統の並びは、カイリューテッカグヤの偶発対面を作り、龍舞→ダイバーンで崩すような立ち回りをしないと厳しい。

特にテッカグヤが身代わりを持っていると基本的に勝てない。

逆に、取り巻きが霊獣ランドロスやエースバーンなどの受け気味でないポケモンである場合は、ネクロズマかサンダーを通せることが多いので有利。

 

・黒バドレックス軸

f:id:salamence_erist:20211230174146p:plainf:id:salamence_erist:20211230171543p:plain+(f:id:salamence_erist:20211230175427p:plainorf:id:salamence_erist:20211230164020p:plain)

基本的にウーラオスミミッキュで黒バドレックスを見るが、流行の構築では「バンギラスドリュウズ」の並びが採用されていることが多いため、ラグラージの選出も視野。

この手の構築は、カイリュー-水ウーラオス対面で龍舞が決まると、そのまま3タテすることが多い。ステロや影討ちで襷を削れるとGood。

 

・ゼルネアス軸

f:id:salamence_erist:20210220155526p:plainf:id:salamence_erist:20210220153214p:plainf:id:salamence_erist:20211230175427p:plain

この系統の構築は、初手オーロンゲから両壁展開することが多いため、サンダーの身代わりや少量の削りで時間を稼ぎつつ、裏のネクロズマミミッキュで対応する。

ゼルネアスよりも、一緒に組まれているカメックスや霊獣ランドロスの方が重いため、

ゼルネアスを選出されていない場合は立ち回りがシビアになる。

 

【重いポケモン

テッカグヤ

ラグラージや日食ネクロズマ対面で身代わりを貼られると苦しくなります。

・レシラム

ミミッキュカイリューの特性を貫通してくるので無理。

 

【結果】

TN:ちきふわ

最高レート:1914/最終レート:1854(最終順位:589位)

画像

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【総括】

今期の構築は、久々に最終盤に3桁順位帯で戦えており、少なからず手応えを感じたものと考えています。

竜王の最初のシーズン以来に日食ネクロズマを使ったのですが、やはり自分にとって動かしやすい禁伝説ポケモンだったと感じました。

 

【Special Thanks】

・シーズン終盤まで互いに切磋琢磨した、「親父窓」の皆様

Twitterでいつも声かけ、いいねしてくださっている皆様

・この構築記事を読んでくださっている皆様

 

それでは。

【ジムチャレンジ】コータスルチャブル【最終レート1660(197位)】

ちきふわです。

今回は、インターネット大会「ジムチャレンジ」に参加した時の構築を紹介します。今回は特別ルールのため簡素に書きます。

インターネット大会の参加は今回が初めてなのですが、十二分に楽しむことができて良かったです。


【使用構築】

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【個体紹介】(採用順)

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ルチャブル@命の珠

特性:型破り

実数値:154(4)-144(252)-95-×-83-187(252+)

技構成:インファイト/ブレイブバード/雷パンチ/剣の舞


◆AS振り切り、S+1バンギラス意識で最速


本構築の主軸。同ルールの仲間大会で、ミミッキュ、コオリッポ、天然ヌオーなど、積みポケモンのストッパーを特性に依存した構築が多く見受けられたため、これらを全て突破できる積みエースとして採用。

サブウェポンにはドヒドイデトゲキッスへの有効打として雷パンチを採用。ここはストリンダー意識で穴を掘ると選択。S+1でスカーフヒヒダルマをしっかり抜けるのが偉い。9割近くの試合で選出した。


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コータス@脱出パック

特性:日照り

実数値:177(252)-105-177(4+)-105-122(252)-36

技構成:オーバーヒート/欠伸/ステルスロック/地割れ


◆HD振り切り、端数B


欠伸ステロ展開要員として採用。ガラルヒヒダルマや晴れ下のカマスジョーに対して一度は行動できるため、使いやすかった。

地割れは耐久ポケモン意識で採用。ゴチミルに打って勝った試合もあるので入れて良かったと思う。


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バンギラス@弱点保険

特性:砂起こし

実数値:207(252)-155(4)-130-×-120-123(252+)

技構成:ロックブラスト/噛み砕く/炎のパンチ/龍の舞


◆HS振り切り、端数A

◆S+1でゲンガー抜くために最速


ルチャブルが止まりやすいゴーストやエスパーに対して通す第二の積みエース。

このルールでは数値の高いポケモンが少ないため、弱点技を余裕で耐え、返しの反撃で勝てる試合も多かった。一方でルチャブルやスカーフヒヒダルマを見ると選出しにくいと感じたので、実際の選出率は低かった。



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ストリンダー@突撃チョッキ

特性:パンクロック

実数値:151(4)-×-90-182(252+)-90-122(252)

技構成:オーバードライブ/ボルトチェンジ/爆音波/ヘドロウェーブ


◆CS振り切り、端数H


トゲキッスドヒドイデラプラス意識で採用。

電気技の一貫を切っている構築が少なかったため、一致技で負荷を与える動きがシンプルに強力だった。


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ジュラルドン@食べ残し

特性:ライトメタル

実数値:177(252)-103-162(100+)-140-70-125(156)

技構成:ラスターカノン/ボディプレス/鉄壁/身代わり


◆H振り切り

◆最速バンギラス抜き

◆残りB


ギガイアスミミッキュカマスジョー意識で採用。

ポケソルの某配信者が仲間大会で使用していた身代わりが強力だと思い採用。ギガイアスを起点化したり、ラプラスなどの中低速相手のダイマックスを枯らしたりと、刺さる場面が多かった。


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トゲキッス@ラムの実

特性:天の恵み

実数値:171(84)-x-116(4)-161(164)-136(4)-145(252+)

技構成:エアスラッシュ/草結び/波動弾/悪巧み


◆最速

◆HB:A168(252振り)鉢巻エースバーンの火炎ボールを87.5%で耐え

◆残りC

◆端数D

→シーズン8の流用。


諸説枠。アタッカーが物理偏重な並びになったため、特殊積みエースとして採用したが、役割対象がルチャブルと被っていたため選出はまさかの1回。この枠は確実に変えるべきだった。


【重かったポケモン

・ストリンダー

・早いジュラルドン

・力を吸い取るポットデス


【結果】

30勝15敗 最終レート1660(最終197位)

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【感想】

ルチャブルを通して勝つというのは分かりやすく強力な勝ち筋であったが、ルチャブルを通せない時にサブエースを通すような並びになっていないことが反省点。

実際、初日はコータスからルチャブル機械的に展開して勝利できた試合が大半だったが、2日目以降は伸び悩んだ。

今後は構築段階でサブエースも綺麗に通す並びを意識して組んでいきたい。


それでは。

【ポケモン剣盾S20使用構築】新緑カバツルギ【最高:1907/最終:1866(最終477位)】

ちきふわです。S20お疲れ様でした。

雪原ルールのラストシーズンということで、最後まで戦ったメンバーを紹介しようと思います。

 

【使用構築】

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【結果】

最高レート:1907/最終レート:1866(最終順位:477位)

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【構築のコンセプト】

カバルドンステルスロックカミツルギ/サンダー/ミミッキュで制圧。

・エースバーンには選出誘導してもらう。

 

【構築完成までの経緯】

無条件でエースバーンの採用は確定。その中で構築を模索した。

中盤までS18の構築を使用していた。

salamence-erist.hatenablog.com

レート1750付近までは順調に上げることができたものの、以下の2点が気になった。

・エースバーンを止めに来る霊獣ランドロスナマコブシに他の物理アタッカー(ミミッキュ/ドサイドン)が止められてしまう。→エースバーン対策のついでに受けられてしまう。

・露骨にエースバーンを通してくれない選出(ランドロス/カイリュー+ドヒドイデなど、ダイサイコまで考慮して一貫を作らない選出)をされることが増えた。→エースバーンに厚くメタを貼った選出をされることが増えた。

 

上記より、今期の環境ではダイマックスエースバーンを通すことは困難と判断。

そのため、今回はエースバーンはダイマックス運用せず、エースバーンが誘導するポケモンに対して通りやすいポケモンダイマックスエースに選定することとした。

エースバーンを止めに来るポケモンには、物理高耐久の水や地面タイプ(ランドロス/ナマコブシ/ヌオーetc)が多いため、これらに強いポケモンとして、草タイプのアタッカーと特殊高火力のアタッカーを採用することにした。今回はサブウェポン含めた技の通りの良さを考慮し、カミツルギサンダーを採用した。

ここまでの並びが以下の構築記事(掲載許可あり)と一致したため、残り3体を当該記事から採用することにした。(一部変更あり)

lucerialilyl.hatenablog.com

変更点は以下。

・サンダーの熱風を身代わりに変更。

カバルドンの吹き飛ばしを怠けるに変更。

・ウオノラゴンの持ち物をスカーフに変更。

ミミッキュは陽気+呪いのお札に変更。

 

【個別紹介】

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エースバーン@気合の襷

性格:意地っ張り

特性:リベロ

実数値:155-184(252+)-95-x-96(4)-171(252)

技構成:火炎ボール/ダストシュート/飛び膝蹴り/不意討ち

 

◆AS振り切り

◆端数D(DL対策)

 

嫁枠なので1番目に採用しました。今期は霊獣ランドロス/カイリュー絡みの物理高耐久サイクル構築が増え、ダイマックスエースとして通すことが困難と判断したため、攻撃範囲を広げて対面性能を高める気合の襷型で採用しました。カプ・レヒレへの打点としてダストシュートを採用しましたが、最終日は1試合で3回外して負けるなど博打要素が強い技でした。

稀にダイマックスを切りました。

 

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カミツルギ@命の珠

性格:陽気

特性:ビーストブースト

実数値:135(4)-233(252)-151-x-51-177(252+)

技構成:リーフブレード/聖なる剣/ギガインパクト/燕返し

 

◆AS振り切り

◆端数H

 

主軸。終盤に激増した「カバルドン+ウツロイド+ナットレイ+サンダー」の並びに対して、ステルスロックを絡めればイージーウィンを狙えるポケモンとして採用しました。

この他にも、エースバーンが止まってしまうナマコブシ/ヌオーに打点を持てたり、鉄壁ボディプレス勢(レジスチル/ナットレイ)に対して防御上昇を無視して聖なる剣で弱点を突けたりと、総じて今期の環境に刺さる要素を持っていたと思います。エースバーンを厚く見た選出をするとカミツルギに薄くなりがちな選出の相手が多く、3タテすることも多かったです。

間違いなく今期のMVPです。

 

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カバルドン@オボンの実

性格:腕白

特性:砂起こし

実数値:215(252)-132-169(124+)-x-109(132)-67

技構成:地震/欠伸/ステルスロック/怠ける

 

◆A211ガラルヒヒダルマの氷柱落としを確定耐え

◆残りD

 

いつものカバルドンボルトチェンジを始め電気の一貫を切るために採用しました。

カミツルギの苦手なエースバーンやカイリュー、サンダーの苦手なバンギラスツンデツンデに対して(初手ダイマの事故がなければ)一度は行動できるため、エースを通す上での補佐としては適任だったと思います。怠けるによる高速回復が魅力のため、ラグラージではなくカバルドンを採用しました。

 

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サンダー@鋭い嘴

性格:臆病

特性:静電気

実数値:165-x-105-177(252)-111(4)-167(252+)

技構成:10万ボルト/暴風/身代わり/羽休め

 

◆CS振り切り、ミミッキュ/ウーラオス意識で最速

◆端数D

 

エースバーンの呼ぶ水タイプ/物理高耐久ポケモンに対して強いポケモンとして採用しました。

身代わりは、状態異常避け、ダイジェットで素早さ上昇後に相手のダイマックスターン枯らしとして重宝しました。ただ、ジバコイルドリュウズに打点が無いことも気になったので、熱風と選択だと思います。

今期はHDに薄いポリゴン2が増えたため、ダイジェットで押せることが気持ち増えたように感じました。

 

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ウオノラゴン@拘りスカーフ

性格:意地っ張り

特性:頑丈顎

実数値:166(4)-156(252+)-120-x-100-127(252)

技構成:エラ噛み/逆鱗/けたぐり/寝言

 

◆AS振り切り

◆端数H

 

あまり選出しませんでした。

ただ、カミツルギの役割対象であるカプ・レヒレ/ナットレイなどのポケモンを誘導してくれたので、見せ合い画面にいるだけでも仕事は十分にしてくれたと思います。

 

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ミミッキュ@呪いのお札

性格:陽気

特性:化けの皮

実数値:131(4)-142(252)-100-x-125-162(252+)

技構成:ゴーストダイブ/戯れつく/影討ち/剣の舞

 

◆AS振り切り

◆端数H

 

ここまでで重いカイリュークレセリアなどのアシパ勢に対して強いポケモンとして採用しました。影撃ちのリーチを伸ばしたかったため持ち物は呪いのお札としました。

無難に強かったです。

 

【重かったポケモン

・インテレオン

カミツルギ/サンダーより早い特殊水アタッカーは一方的に制圧されます。

・HBサンダー

→ステロあっても突破が困難。

 

【感想】

雪原ラストシーズン、1900に一瞬タッチすることはできましたが、思うようにそこから上がれず、最上位との壁を感じたシーズンだったと思います。

来期からはシリーズ10ということで、おそらく(?)対戦しないと思います。

しばしの休息期間にしようかと思います。

それでは。

【備忘録】レンティル(ポケモンスナップ)統一構築で1ヶ月対戦した話【S19/レンティルビギニング】

ちきふわです。

 

S19の対戦は、「コンセプトを掲げた構築で対戦したい」と考え、

自分の好きなゲームの「New ポケモンスナップ」に登場するポケモンだけで対戦することに決めました。

使用できるポケモンは以下を確認ください。

osomatsusan.hatenablog.com

 

【結果】

ランクマッチは最終4桁です。

レンティルビギニング(レンティル地方ポケモン限定の仲間大会/80人規模):優勝

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レンティルビギニングのルール(概要)

1.使用できるポケモンポケモンスナップに登場する種族のみ

2.600族(バンギラス/サザンドラ/ヌメルゴン)は1体のみ採用可能。

3.伝説ポケモン+幻ポケモン(スイクン/セレビィ/ジラーチ/ディアンシー)は1体のみ採用可能。

→2と3の重複は可能。

4.禁止伝説ポケモン(ホウオウ/ルギア/ゼルネアスetc)は採用不可

5.上位成績者に景品が贈呈されるが、加えてコース統一(同じコースに登場するポケモンのみで組んだ)構築の上位成績者にも別途景品が贈呈される。

→コース統一のプレイヤーが増えると予想。面白いルールだと思います。

 

【使用構築】(レンティルビギニング/S19序盤〜中盤)

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【使用構築2】(S19終盤)

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【構築完成までの経緯】(レンティルビギニング向け)

1.レンティル地方のポケモンには特殊高耐久の鋼タイプがいないため、ダイアシッドが一貫する構築が多いことに気が付いた。そのメリットを活かせるポケモンを探したところ、ゴースト技の高い一貫性を高い素早さから押し付けることが可能で、自分の好きなポケモンでもあるゲンガーがいたため、このポケモンを今回の嫁枠として採用。(対戦モチベ維持のために嫁枠は必須)

 

2.レンティル地方のポケモンには物理アタッカー気質の地面タイプが多く、ゲンガーと対面した時の引き先が欲しいと考えた。そのため飛行タイプで物理耐久の高いポケモンを探したところ、エアームドがいたため採用。過去の対戦で、他のポケモンでも使い慣れた鉄壁ボディプレス型で採用。

 

3.エアームドで受けることが厳しい、物理電気/炎に対しての引き先として、ステルスロック/欠伸による対面操作が可能で、使い慣れたカバルドンを採用。

 

4.ここまでで有象無象の特殊技が受かっていないことに気づき、特にゲンガー/リザードンなどのゴースト/炎に対して一貫を取られやすいため、これらの技に耐性を持ち、ダイマックスすることで圧倒的な数値を盾に全抜きを狙える弱点保険バンギラスを採用。

 

5.レンティル地方のポケモンには水タイプが多く、大会のルール上、海岸や水中のコースで統一構築を組んでくるプレイヤーがいると判断した。そのため、水タイプの一貫は必ず切りたいと考え、加えて水タイプに強いポケモンを探したところ、ラプラスが該当したため採用。

 

6.ゲンガーと悪タイプ、バンギラスと格闘タイプが対面した時の引き先として、600族枠のサザンドラヌメルゴンに対しても強めなニンフィアを採用。

 

【個体紹介】

ゲンガー@命の珠

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性格:臆病(ミントにて補正)

特性:呪われボディ

技構成:シャドーボール/ヘドロウェーブ/ギガドレイン/マジカルシャイン

実数値:135-x-80-182(252)-96(4)-178(252+)

 

◆CS振り切り、カミツルギ/ウーラオス意識で最速

130ダイソウゲン*命の珠でH215-D109カバルドンを93.7%で1発

 

今回の嫁枠。有利対面初手ダイマして有象無象のポケモンを飛ばせたので強力だった。

ギガドレインラグラージ/カバルドン意識、マジカルシャインサザンドラ/ヌメルゴン意識で採用。全体的に低速なポケモンが多いこと、ダイアシッドの一貫が凄まじいため、積極的に通していけた。トップメタのバンギラスがいる構築に対しては腐りがちだった。

ランクマッチでは耐久が高いポケモンが多く、初手ダイマしても倒しきれないことが多かったり、スカーフポケモン(ウオノラゴン/ウーラオス)にワンパンされるため安定しなかった。

 

エアームドゴツゴツメット

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性格:腕白

特性:頑丈

技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/羽休め

実数値:172(252)-100-209(236+)-x-90-93(20)

 

◆H振り切り

◆B:11n

◆残りS(同族意識)

 

本構築の物理受け。鉄壁ボディプレスが単純ながら強力で、トップメタのバンギラスに対して抗える点も評価点です。技構成はよく見るものだと思います。

 

ランクマッチでは冗談抜きでめっちゃ強かった。剣舞持ちの霊獣ランドロス/ゴリランダー/ブリザポスに対して圧倒的に強く、ビルドアップがなければエースバーンにも対面で勝てることがあるため、欠かせない1体だった。サンダーには隙を見せてしまうが、雪原環境には刺さっているポケモンだと思う。

 

カバルドン@オボンの実

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性格:腕白

技構成:地震/欠伸/ステルスロック/怠ける

実数値:215(252)-132-169(124+)-x-109(132)-67

 

◆A211ガラルヒヒダルマの氷柱落としを93.7%(最高乱数切って)で耐え

 

ランクマッチではお馴染みのカバルドン。レンティル環境では、海上/雪原などのコースに登場する水/氷タイプのポケモンが多いため、思うように選出できませんでした。技構成はテンプレです。バンギラスに受け出せるのは評価点です。

 

エースバーンに対して強いのがこのポケモンしかおらず、ランクマッチでは選出が窮屈になりがちだった。

 

バンギラス@弱点保険

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性格:陽気

技構成:ロックブラスト/噛み砕く/炎のパンチ/龍の舞

実数値:207(252)-155(4)-130-x-120-124(252+)

 

◆HS振り切り、S+1でゲンガーを抜くため最速

◆端数A

 

1体だけ採用できる600族枠。ゲンガー/リザードンの一貫を切るために採用しました。

副産物として、雪原統一の構築にイージーウィンを狙えたので、選定は間違っていなかったと思います。

 

ランクマッチではサンダーに対して強かったが、無限にウーラオスとエースバーンに負け続けた。確実にレンティルの方が通りが良い。

 

ラプラス食べ残し ※キョダイ個体

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性格:控えめ

特性:貯水

技構成:フリーズドライ/泡沫のアリア/地割れ/身代わり

実数値:233(220)-x-106(44)-132(116+)-120(36)-92(92)

 

◆遅めの60族抜き

◆タイプ一致イカサマを身代わりが確定耐え

 

水タイプに強い水タイプとして採用。ヌオー/ナマコブシなどの耐久ポケモンを起点に崩していく。シンプルに強かった。伝説枠のスイクンに強いのもGood。

 

ランクマッチではウオノラゴンがいる構築に選出強要された。他のポケモンではエラがみが受からないので厳しい。

 

ニンフィアカゴの実

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性格:控えめ

技構成:ハイパーボイス/サイコショック/瞑想/眠る

実数値:191(164)-x-117(252)-148(36+)-151(4)-87(52)

 

◆H:定数ダメージ最小

◆B:振り切り

◆無振り65族+2(ブラッキー意識)

◆残りC、端数D

 

悪/格闘の一貫を切れるフェアリータイプが欲しいと考え、採用しました。レンティル環境ではそこまで選出しませんでしたが、要所で活躍してくれました。

 

ランクマッチでは、レンティル環境の中で暗黒強打に受け出せる数少ないポケモンとして重宝した。サイコショックウツロイドを倒せたりと面白い戦い方ができた。

 

【終盤採用】(簡易説明)

アシレーヌ@突撃チョッキ

HBCベース

泡沫のアリア/ムーンフォース/エナジーボール/アクアジェット

→両ウーラオス/ウオノラゴンに強いポケモンとして採用。

ヒレに対しての打点となるエナジーボールを採用したが、瞑想個体には押し切られるため厳しかった。

 

ヌメルゴン@カゴの実

HCSベース(H振り切り、遅めのロトム抜き、残りC)

龍の波動/火炎放射/アシッドボム/眠る

→怪電波サンダー、ゴリランダー、ナットレイドヒドイデの対策として採用。

使用感は良かったが、レンティルビギニングではバンギラスの方が通ると考えお留守番とした。

 

【重かったポケモン

ポリゴン2

恐らくだが、レンティル地方のポケモンで勝てる種族が存在しないように思った。冒頭にも述べたが、特殊高耐久の鋼タイプがいないため、ダイアタック/ダイアイス/ダイスチルの全てを受け切れるポケモンが存在しない。

・ウーラオス(両方)

初速で先制できるポケモンがゲンガーしかおらず、加えてレンティル環境でも先制できる種族が少ないため、対策するならアシレーヌオンバーンなどで誤魔化すしかない。

 

【終わりに】

今回の企画では、「普段使用しないポケモンの良いところをいかに引き出すか」を意識して構築を組みました。ランクマッチの結果としては厳しいものでしたが、レンティル環境ではしっかりと通用したものとなって良かったです。一つの良い経験になったと思います。

限られたものでどこまで対応できるか」という考え方は、仕事にも活きると思っているので、そのような意味でも濃い経験をしたシーズンになったと思います。

 

それでは。